今日から使える!認知バイアス一覧|仕事や恋愛で役立つ心理学
認知バイアスとは、無意識に発生する思考の偏りのことです。
思い込みや経験によって、ものごとを正しく判断できなくなる心の働きであり、 日常生活の様々な場面で影響を与えています。
ここでは、Promapediaで解説している認知バイアスを、カテゴリー別に紹介します。
各認知バイアスのより詳細な解説は、Promapediaの個別記事をご覧ください。
判断・意思決定に関するバイアス
フレーミング効果
フレーミング効果(Framing effect)とは、選択肢が肯定的または否定的な意味合いで提示されているかどうかにもとづいて、人々が選択肢を決定するという認知バイアスのことです。
言い換えれば、フレーミング効果は同じ状況であっても、表現の違いによって印象が異なるという心理現象です。
同じ内容でも、「90%脂肪分カット」と「10%脂肪分を含む」という表現では、印象が大きく異なる。
フレーミング効果について、詳しくは下記の記事をご参照ください。
代表性バイアス
代表性バイアス(representativeness bias)は、認知のバイアスの一種で、人々が情報やデータを評価する際に特定の特徴やパターンが他の要因よりも強調される傾向を指します。
代表性バイアスは、情報を簡略化し、判断を迅速に下すために使用されますが、時には誤った結論や判断を導くことがあります。
代表性バイアスは、カテゴリーやパターンの一致に過度に依存することによって生じます。
学問に興味を持っている人は、「病院で働いている」可能性より、「病院で働きながら、通信大学の受講を考えている」可能性のほうが高いと感じてしまう。
代表性バイアスについては、下記の記事をご参照ください。
比率バイアス
比率バイアス(ratio bias)は、統計的な判断や意思決定において、比率や割合を正確に評価することが難しい傾向を指します。
100円の商品が10円引きよりも、10,000円の商品が1,000円引きの方がお得だと感じてしまう。
比率バイアスについては、下記の記事をご参照ください。
アンカリング効果
アンカリング効果(Anchoring Effect)は、認知心理学や行動経済学などの領域で研究されている心理現象の一つです。アンカリング効果は、人々が意思決定をする際に、最初に提示された情報や価値に影響を受け、その後の意思決定において影響を受けた数字に近い値を選びがちであるという心理現象を指します。
「10万円」と聞くと高価に感じるが、「1日コーヒー1杯分の値段で購入できます」と言われると安く感じる。
アンカリング効果については、下記の記事もご参照ください。
利用可能性バイアス
利用可能性バイアス(availability bias)は、認知心理学や行動経済学の分野で研究される心理学的なバイアスの一つです。
このバイアスは、人々が判断や意思決定をする際に、手元に容易に思い浮かぶ情報や出来事を過大評価し、それが意思決定に不適切な影響を与える傾向を指します。
「交通事故による死亡件数と心臓発作(急性心筋梗塞)による死亡件数はどちらが多いか?」という質問をした場合、ニュースで報じられることの多い交通事故のほうが選ばれることが多い。
利用可能性バイアスについては、下記の記事もご参照ください。
ハード・イージー効果
ハード・イージー効果(hard–easy effect)とは、難しいと思われるタスクの成功確率を過大評価し、簡単だと思われるタスクの成功確率を過小評価する傾向として現れる認知バイアスです。
試験を受けた後、難しい問題は正解したと感じるが、簡単な問題でミスをしたと感じる。
ハード・イージー効果については、下記の記事もご参照ください。
ホットハンドの誤謬
「ホットハンドの誤謬(Hot Hand Fallacy)」は、統計学と心理学で使われる用語で、成功や失敗などのイベントが連続して起こる傾向があるかのように感じられる誤解を指します。
バスケットボールの試合で、シュートを5本連続シュートを決めている選手は、まだシュートを決めていない選手よりも次のシュートの成功確率が高い。
ホットハンドの誤謬については、下記の記事もご参照ください。
記憶・学習に関するバイアス
プライミング効果
プライミング効果とは、ある単語や観念などに接すると、その関連語が想起されやすくなるという心理現象のことです。
「に」と何かのひらがなを組み合わせて言葉を完成させるゲームをすると、あらかじめ食べ物の写真を見ていた人は「にく」という言葉を発しやすくなり、京都の庭園の写真を見ていたら「にわ」と答える可能性が高くなる。
能力評価に関するバイアス
ダニング=クルーガー効果
ダニング=クルーガー効果とは、能力の低い人が実際の評価と自己評価を正しく認識できず、誤った認識で自分自身を過大評価してしまう心理現象です。
何の根拠もないのに、「自分だけは大丈夫」と考えてしまう。
ダニング=クルーガー効果については、下記の記事もご参照ください。
ルクレティウス過小評価
ルクレティウス過小評価とは、ある人の個人的な過去の体験が、その人が可能だと考えることを左右しているという認知バイアスです。
世界に存在するいちばん高い山は自分がそれまでに観察したいちばん高い山と同じだと信じてしまう。
ルクレティウス過小評価については、下記の記事もご参照ください。
まとめ
この記事では、Promapediaで解説している認知バイアスをカテゴリー別に紹介しました。
それぞれのバイアスの特徴を理解することで、より客観的な判断を下せるようになり、 日常生活やビジネスにおいて、より良い意思決定をすることができるでしょう。
認知バイアスについてもっと知りたい方へ
「そもそも認知バイアスって何なの?」
そんな疑問を持たれた方は、ぜひ下記の記事をご参照ください。