プロジェクト・スケジュール・マネジメントとは何か?

2021年3月29日

プロジェクト・スケジュール・マネジメントの概要

プロジェクト・スケジュール・マネジメントとは、プロジェクト全体のスケジュールを作成し、管理をすることです。
期限の決められているプロジェクトに対して、期限内に求められる成果を達成するために必要な活動です。

プロジェクト・スケジュール・マネジメントはなぜ必要なのか

プロジェクトには完了期限があります。
品質の良い成果物を提出することはもちろん必要ですが、そのために時間をいくらでも費やしてもよいことにはなりません。
品質、予算、そして期日を守れてこそ、プロジェクトが成功したと言えるでしょう。

プロジェクトでは、1つの遅れを放置しておくことで、プロジェクト全体の遅延や種々の問題につながることもあります。
そのような事態を避けるためにも、スケジュールを管理する「プロジェクト・スケジュール・マネジメント」は重要なものです。

プロジェクト・スケジュール・マネジメントの具体的なプロセス

PMBOKの手法に沿うと、プロジェクト・スケジュール・マネジメントには、以下のプロセスがあります。

以下では、各プロセスについて具体的に説明します。

スケジュール・マネジメントの計画

スケジュール・マネジメントの計画は、プロジェクト全体の進め方や方針を定義するプロセスです。
スケジュール作成にあたり、基準項目を記載したスケジュール・マネジメント計画書の作成を行います。

スケジュール・マネジメント計画書の基準項目は下記のようなものがあります。

正確さのレベル

スケジュールにおいて実際にかかった時間と、見積時間との差異をどのくらい許容するかの基準を記載します。

測定単位

スケジュール進捗を測るための基準を記載します。
1年間のプロジェクトがスタート後、6か月経過した時点で、単純に50パーセントの完成率ということはありません。
テストの消化数、設計書のページ数など、プロジェクトの作業ごとに進捗の物差しが変わります。
成果物の内容に合わせて、ページ数、プログラム数、作業件数、人数など、進捗を測るための測定単位を取り決めておきます。

コントロール閾値(スケジュール差異の許容限界値)

スケジュールの遅延をどのくらい許容するかの基準を記載します。
スケジュールに遅れが発生した場合、顧客への報告、対策をする必要があります。
その対応をするタイミングが3日の遅れなのか、1週間の遅れなのかを具体的に取り決めておきます。

上記で紹介した以外にも、スケジュール・マネジメント計画書には、いくつかの基準項目があります。
このように、事前の約束事を決めておくことで、後のトラブルを防ぐ意味があります。

アクティビティの定義

アクティビティの定義は、ベースとなるスケジュールから「どのようなアクティビティが必要なのか」を確認し、それらのアクティビティの内容を決めていくプロセスです。
アクティビティとは、プロジェクトを進める上で必要な作業や活動を意味しています。
いつどんな作業が発生するか、期限はいつか、担当者は誰かといった内容をアクティビティの定義では確認していきます。

ここでアクティビティの漏れがあると、後々作業の遅延やトラブルにつながることもあります。
アクティビティの定義の段階で、全てのアクティビティを洗い出すことが重要です。

アクティビティの順序設定

アクティビティの順序設定は、アクティビティの前後関係に注目し、作業順序を設定するプロセスです。
アクティビティの前後関係、依存関係、優先順位を明確にし、プロジェクトの活動の見取り図とも言えるWBSに落とし込みます。

このプロセスでは各アクティビティの依存関係に注意する必要があります。
例えば、機器が納品されないと機器の設定作業が開始できない、作成設定が完了しないとテストができない、などのように作業の進捗が他作業から影響を受けることがあります。
各アクティビティの依存関係を考慮した上でアクティビティの順序を設定することが重要です。

アクティビティの所要期間の見積り

アクティビティの所要期間の見積りは、各アクティビティに必要な稼働時間を見積もるプロセスです。
技法としては、類推見積り」「パラメトリック見積り」「三点見積り」「ボトムアップ見積りなどがあります。
プロジェクトの特徴に合わせて、これらの技法を使用し、アクティビティにかかる時間を算出します。
論理的に所要時間を算出することにより、見積り根拠に説得力が生まれます。

スケジュールの作成

スケジュールの作成は、上記の「アクティビティの定義」「アクティビティの順序設定」「アクティビティの所要期間の見積り」などをもとにスケジュールを作成するプロセスです。
実際には、資源要事項、教訓登録簿など他のプロジェクト文章などもインプットとして使用します。
プロジェクトには様々な制約があります。
調達可能なリソース、コストなどを踏まえて、スケジュールを作成することが重要です。

スケジュールのコントロール

スケジュールのコントロールは、作成したスケジュールと実績をチェックし、遅延や問題を管理するプロセスです。
スケジュールとの乖離が発生した際は、状況に応じて具体的な対応が必要となります。
1日の遅れであれば、残業や、休日出勤でカバーすることが出来るかもしれませんが、大きな遅延の場合、人員を追加する検討が必要かもしれません。
スケジュールとの乖離が発生した際に、早めに対策をとることが重要です。

品質マネジメントのツールと技法

品質マネジメントには様々なツールや技法があります。
下記にその一部を紹介します。