ヤマハルータのログインパスワードを忘れた際の対処法
ヤマハルータのログインパスワードを忘れてしまったら
ヤマハルータには、緊急パスワードが存在します。
設定したパスワードを忘れてしまった場合でも、この緊急パスワードを使ってログインすることができます。
ただし、コンソール接続のみとなるので、telnetなどリモートからのログインには対応していません。
また、全てのヤマハルータが緊急パスワードを利用できるわけではありません。
緊急パスワードが利用できる条件があります。
その条件が、セキュリティクラスの設定です。
ここでは、ヤマハルータのセキュリティクラスと、パスワードリカバリ方法について説明します。
セキュリティクラス種類
ヤマハルータのセキュリティクラスは「show environment」コマンドで、現在の設定値が確認できます。
セキュリティクラス設定内容により、パスワードリカバリの方法が異なります。
セキュリティクラスの種類は以下の2つがあります。
- on
- off
以下では、各設定値について説明します。
セキュリティクラス設定が「on」
セキュリティクラス設定が有効である場合、緊急パスワードが使用できます。
設定したパスワードの代わりに 「w,lXlma」でもログインできます。
セキュリティクラス設定が「off」
セキュリティクラス設定が無効である場合、緊急パスワードが使用できません。
パスワードを入力しないとログインできません。
ヤマハルータのパスワードリカバリ方法
それぞれパスワードリカバリ方法について説明します。
セキュリティクラス設定が「on」の場合のパスワードリカバリ方法
セキュリティクラス設定が「on」の場合は、緊急パスワードが利用できます。
下記の手順でパスワードリカバリを行います。
- コンソール接続
- 初期パスワードの入力
- パスワード再設定
以下では、各手順について具体的に説明します。
コンソール接続
PCとヤマハルータのコンソールポートを、シリアルケーブルで接続します。
緊急パスワードの入力
以下のコマンドを入力し、緊急パスワードでルータにログインします。
w,lXlma
パスワード再設定
以下のコマンドを入力し、パスワードを再設定します。
login password
ヤマハルータのパスワード設定は対話式です。
表示される指示に従って下記の通り、新しいパスワードを入力します。
Old Password: w,lXlma
New Password: ******
New Password: ******
「Old Password」はデフォルトのパスワードです。
「New Password」は新しいパスワードです。
新しく設定したいパスワードを入力します。
セキュリティクラス設定が「off」の場合のパスワードリカバリ方法
セキュリティクラス設定が「off」の場合は、緊急パスワードが利用できません。
ルータを工場出荷状態に一度戻す必要があります。
下記の手順でパスワードリカバリを行います。
- ルータの初期化
- コンソール接続
- パスワード再設定
- 設定を戻す
以下では、各手順について具体的に説明します。
ルータの初期化
ログインパスワードがわからない場合、コマンドラインでの初期化はできません。
そのため、ハードウェアでの初期化を行います。
RTX1200の場合は、前面にある「MicroSD」「USB」「DOWNLOAD」の3つのボタンを押しながら、電源をONにすると初期化されます。
RTX1100の場合は、「init」ボタンを押しながら電源をONにします。
機種により、ボタンが異なるため、注意が必要です。
コンソール接続
PCとヤマハルータのコンソールポートを、シリアルケーブルで接続します。
パスワード再設定
以下のコマンドを入力し、パスワードを再設定します。
login password
パスワードの設定は通常通りです。
設定を戻す
バックアップで取得しているコンフィグを投入します。
初期化をしているため、元々の設定は消えています。
そのため、再度設定を入れ直す必要があります。