アイデア発想法一覧|ひらめきを得るヒント【最新版】
アイデア出しの理論
優れたアイデアというのは、偶然の産物と見なされることが多いです。
しかし、「優れたアイデアはどのように生まれるか?」を考え、理論を打ち立てた人たちがいます。
ワラスの4段階
イギリスの学者であったグラハム・ワラス(Graham Wallas)は著書“The Art of Thought"の中で、創造的なアイデアは以下の4つの段階を経て生まれるとしています。
- 準備期
- あたため期(培養期)
- ひらめき期(発現期)
- 検証期
ワラスの4段階の特徴は、意識の辺縁、つまり無意識の状態でアイデアが生まれることを認め、その無意識のひらめきにどのように至るかを追った点です。
ワラスの4段階については、下記の記事をご一読ください。
ヤングの5段階
アメリカ最大の広告代理店であるトンプソン社の常任最高顧問であり、アメリカ広告代理業協会の会長などを歴任したジェームス・W・ヤング(James Webb Young)はアイデアのつくり方として、以下の5段階を提唱しました。
- データ(資料)集め
- データの咀嚼
- データの組み合わせ
- ユーレカ(発見した!)の瞬間
- アイデアのチェック
このヤングの5段階については、下記の記事をご一読ください。
アイデア出しの手法
ここからは、さまざまな場面で使えるアイデア出しの手法を紹介します。
ブレインストーミング
![[画像:ブレインストーミングのイメージ]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2024/12/brainstorming-3-1024x576.png)
ブレインストーミング(Brainstorm)とは、会議に参加した人たちが自由な発想で意見を出し合い、新しいアイデアを生み出すための手法のことで、 日本では「ブレスト」と略されて使われています。
ブレイン(brain)は脳、ストーム(storm)は嵐を意味するように、ブレインストーミングは、「脳に嵐を巻き起こし、多様なアイデアを出す」ことを目的としています。
ブレインストーミングについては、下記の記事をご一読ください。
ノミナル・グループ技法
ノミナル・グループ技法とは、ブレインストーミングに投票のプロセスを加え、得点によって優先順位をつけたり、合意を形成するようにした技法です。
ノミナル(nominal)は、日本語では「名目」や「名ばかり」と訳されますが、点数によって名目だけでもアイデアをグループ分けしていこうというのがノミナル・グループ技法です。
一般的に乱雑になりやすいブレインストーミングでのアイデアをグループ化できるため、ノミナル・グループ技法は構造化されたブレインストーミングと呼ばれます。
ノミナル・グループ技法については、下記の記事をご一読ください。
水平思考
![垂直思考と水平思考の違いのイメージ画像](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2023/02/lateral-thinking01-1024x600.png)
水平思考(ラテラルシンキング)とは、一つひとつ段階を踏まない思考プロセスを通して、あるいは異なる角度から状況を捉えることによって、問題の答えを得たり、新しいアイデアを生み出したりする思考法のことです。
水平思考については、下記の記事をご一読ください。
枯れた技術の水平思考
枯れた技術の水平思考とは、価格が安くなった古い技術の新しい使い道を考えることで、新しい商品を生み出すという手法のことです。
この言葉は任天堂で数々のおもちゃを生み出した横井軍平によるものです。
枯れた技術の水平思考については、下記の記事をご一読ください。
シックスハット思考法
シックスハット思考法(6つの帽子思考法)とは、「水平思考」の生みの親であるエドワード・デボノ(Edward Charles Francis Publius de Bono)が提唱した思考法です。
彼は、人間の一般的な性格を6つの帽子に当てはめました。
この思考法は、色のついた帽子をかぶり(またはかぶったと想定して)、その性格を持った人になりきって、会議などで意見を出していく方法です。
シックスハット思考法については、下記の記事をご一読ください。
枝グラフ
![枝グラフの例の画像](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2021/12/branch_graph.png)
枝グラフは課題を達成するために、その障害となるものを把握することで障害を克服するという発想法です。
枝グラフについては、下記の記事をご一読ください。
アイデア・ボックス
アイデア・ボックスとは、課題に内在するさまざまなパラメーターを組み合わせて、新しいアイデアを生み出す方法です。
アイデア・ボックスにおけるパラメーターとは、特性や要素、変数、局面を意味します。そのパラメーターのヴァリエーションをリストアップし、それらを組み合わせてアイデアを生み出していきます。
アイデア・ボックスについては、下記の記事をご一読ください。
SCAMPER
SCAMPERとはアイデアを刺激する問いかけの各頭文字をとったものです。
SCAMPERについては、下記の記事をご一読ください。
「フェニックス」のチェックリスト
「フェニックス」のチェックリストとは、アメリカのCIA(中央情報局)が開発した問いのチェックリストで、物事を様々な角度から見たい時に役立ちます。
「フェニックス」のチェックリストを実践する際は、取り組みたい課題を書き、その課題に対して後述する様々な問いかけをし、解答を記録していきます。
「フェニックス」のチェックリストについては、下記の記事をご一読ください。
アイデアの整理法
アイデアは整理することで効果を増します。
ここからは、アイデアの整理法を紹介します。
アイデアグリッド
![アイデア・グリッドのイメージ](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2021/12/idea-grid.png)
アイデア・グリッドは、水平線と垂直線で領域を区切り、大量の情報を 圧縮して整理する手法です。
アイデア・グリッドについては、下記の記事もご一読ください。
マインドマップ
![[画像;マインドマップのイメージ画像]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/02/mindmap-1024x576.png)
マインドマップとは、用紙の中央にテーマを書き、そこから連想されるキーワードを書き足していくことによって情報を整理したり新たなアイデアを生み出したりする手法のことです。
マインドマップはアイデアを整理するツールとしても最適です。
マインドマップについては、下記の記事をご一読ください。
KJ法
KJ法とは大量に収集したデータを整理して分析し、新たなアイデアを得るための発想法のことです。
膨大なデータを一枚一枚のカードに分けてグループ化を繰り返していくことで、問題解決の手掛かりや新たな発想が得られます。
KJ法については、下記の記事をご一読ください。