【新QC7つ道具】系統図法とは何か?目的と手段を整理して具体的な手段を見つける手法を解説

2022年7月26日

系統図法の概要

系統図法のイメージ(画像はWikiより)

系統図法とは、大きな概念を目的と手段に細分化していくことで具体的な手段を考える手法です。
各系統で目的に対する手段を考えたらその手段を目的に据えて次の手段を考えるというサイクルを繰り返していきます。
樹木のように枝分かれした樹形図ができることからロジックツリーともいわれ、英語ではTree diagramと呼ばれています。

系統図法の種類

系統図法には、方策展開型構成要素展開型の2種類があります。

方策展開型

方策展開型は、目的を達成するための手段を多段的に展開しながら具体的で実施可能な方策を見つける方法です。
大きく曖昧な課題を掘り下げて具体的な手段を考えていくのに適しています。
品質管理や課題解決などで使用されるのは方策展開型です。

構成要素展開型

構成要素展開型は、機能と構成要素の関係を整理して要素を分解しながら展開していく方法です。
問題の要因を掘り下げるのに適していて、製品を構成する要素・機能の把握や要素の抜け落ちがないか確認する時に活用できます。

系統図法の手順

系統図法のうち、方策展開型統計図は以下の手順で作成します。

  1. テーマを決める
  2. 制約条件を確認する
  3. 一次手段を書き出す
  4. 二次手段以降を書き出す
  5. 目的と手段の関係を確認する

テーマを決める

テーマとなる目的(問題・課題)を明確にしてカードに書き出します。
このカードは水平方向に展開する系統図の場合は左端に置き、右に向かってカードを配置していけるようにします。

制約条件を確認する

テーマを達成するための制約条件があるかを確認します。
ある場合はテーマの下に記入しておきます。

一次手段を書き出す

達成したい目的に対する手段(一次手段)を検討してカードに書き出します。
一次手段は5つくらいまで挙げるとよいとされています。
細かくしすぎると、深い階層まで手段を掘り下げてしまう可能性があるからです。
この段階で具体的な手段を挙げておくと二次手段以降を検討しやすくなります。

二次手段以降を書き出す

一次手段を目的として、この目的を達成するための手段(二次手段)をカードに書き出します。
続いて二次手段を目的とした三次手段というように、四次手段までを目安にしながら検討し、カードに書いていきます。

目的と手段の関係を確認する

仮置きしたカードを見ながら展開してきた目的と手段の関係に抜けや不整合がないか確認します。
その際は四次手段から目的へと遡りながら見ていきます。
手段が一つしかない場合は他にも手段がないか再検討し、抜けや新しい発想があればカードに書いて追加します。
確認が済んだらカードの位置を確定して系統図を完成させます。

系統図法の留意点

系統図法では目標を達成するための複数の手段を整理できますが、手段の優先順位を決めることはできません
どの手段を優先させるか考える際にはマトリックス図法がよく使われます。
検討要素を行と列に並べていき関連度合いを交点に表示して重み付けするマトリックス図法を用いると、相対的な評価によって優先順位を決定できます。

親和図法・連関図法との違い

言語データを扱う新QC7つ道具には、系統図法と間違いやすい手法として親和図法と連関図法があります。
それぞれの図法の特徴(目的、図の特徴、思考型)は以下のとおりです。

  • 系統図法:具体的手段の追求、目的と手段の樹形図、ブレークダウン型
  • 親和図法:問題構造の明確化、言語データが親和性でグループ化された図、ボトムアップ型
  • 連関図法:主要因の発見、要因が矢印で結ばれた図、ブレークダウン型

連関図法にて問題の真の原因を特定した後、その原因を解消する手段・方策を系統図法で検討することが可能なように、手法を組み合わせて課題解決に活用することができます。

新和図法・連関図法については、下記の記事をご参照ください。

参考