【Webマーケ初心者向け】UGCって何?今さら聞けないキホンと使い方、教えます!
「最近よく聞くUGCって、いったい何のこと?」
「UGCがマーケティングに良いって聞くけど、どう使えばいいの?」
Webマーケティングの世界に足を踏み入れたばかりのあなたは、こんな風に思っていませんか?
この記事では、現代のWebマーケティングで注目されている「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」について、その基本から活用法、ちょっとした注意点まで解説します。
この記事を読めば、あなたもUGCを味方につけて、マーケティング活動を一段とパワーアップできるようになるはずです!
UGCって何?~みんなが作る「リアルな声」~
まず、UGCが何なのか、基本のキから見ていきましょう。
UGCのカンタンな説明
UGC(ゆーじーしー)とは、「User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)」の略で、カンタンに言うと、企業やお店じゃなくて、ふつうのお客さん(ユーザー)が自分で作って発信した情報や感想のことです。
![[画像:スマートフォンで写真やコメントをSNSに投稿している一般ユーザーのイメージ。その周りに「いいね!」やコメントのアイコンが飛び交っている。]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/05/ugc-2-1024x576.png)
こんなものがUGCだよ!
具体的には、こんなものがUGCにあたります。
SNSへの投稿
Instagramの写真、X(旧Twitter)のつぶやき、TikTokの短い動画など、みんなが日常的に使っているSNSでの発信はUGCの代表例です。
レビューサイトの口コミ・評価
食べログやぐるなびでのお店の評価、Amazonの商品レビュー、アットコスメでの化粧品の感想なども、大切なUGCです。これらは、他の人が何かを買うときの大きな決め手になります。
ブログや動画サイトへの投稿
個人のブログ記事や、YouTubeにアップされた商品紹介動画、体験談などもUGCの一種です。
Q&Aサイトの回答
Yahoo!知恵袋などで、ユーザー同士が質問したり回答したりするのも、困りごとを解決するUGCと言えます。
「会社が作る情報」とのちがい
UGCの一番の特徴は、「お客さん自身が、頼まれたわけじゃなく、自然な気持ちで発信している」という点です。
会社が自分たちで作るカッコイイ広告(これはPGC: Professional Generated Contentと言います)や、お金を払ってインフルエンサーに宣伝してもらう投稿(これはIGC: Influencer Generated Contentと言います)とは違って、UGCにはお客さんの「正直な気持ち」や「リアルな体験」が詰まっています。
なんで今、UGCがそんなにスゴいの?~みんなが信じるワケ~
昔は、新しい情報を探すといえばテレビCMや雑誌広告、最近では検索エンジンが主流でした。でも、今はちょっと事情が変わってきています。
企業広告より「ホンネ」が聞きたい!
インターネットが普及して、世の中は情報でいっぱいで、「情報爆発」とも呼ばれています。たくさんの情報があふれているからこそ、私たちは企業の一方的な宣伝よりも、「実際に使った人の正直な感想」を求めるようになりました。
「この商品、本当にいいのかな?」「このお店、雰囲気どうなんだろう?」そんなとき、同じ消費者のリアルな声って、すごく参考になりますよね?
SNSパワーでどんどん広がる!
![[画像:SNSの画面で、あるユーザーの投稿(例:商品の写真と感想)に「いいね」や「コメント」がたくさんつき、シェアされて広がっていくイメージ図。]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/05/ugc-3-1024x576.png)
InstagramやX(旧Twitter)、TikTokといったSNSを使う人が増えて、誰もがカンタンに情報発信できるようになりました。これにより、UGCが生まれる場所も、それを目にする機会も爆発的に増えたんです。
友達の「これ良かったよ!」という投稿が、あっという間にたくさんの人に広まることも珍しくありません。
こんな背景から、お客さんの「リアルな声」であるUGCが、企業の広告よりも信頼され、影響力を持つようになってきているのです。
UGCを使うと、どんないいコトがあるの?~マーケティングの味方~
![[画像:電球がピカッと光っている横に、「信頼UP」「コスト削減」「アイデア発見」などのメリットが書かれたフキダシが出ているイメージ。]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/05/ugc-5-1024x576.png)
では、UGCをマーケティングに取り入れると、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
お客さんの信頼ゲット!
UGCは、企業から頼まれていないユーザーの正直な感想なので、他の消費者から見て「これ、本当っぽい!」「信頼できる!」と思われやすいです。
「買いたい!」を後押し
多くの人が、何かを買う前にネットで口コミをチェックしますよね?良いUGCは、購入を迷っている人の背中をポンと押してくれる強力な助っ人になります。
お金や時間をかけずにコンテンツが増える
企業が自分で広告や記事を作るのには、時間もお金もかかります。でもUGCなら、お客さんが自主的に作ってくれるので、コンテンツ制作のコストを抑えられます。
お客さんとの絆が深まる
企業がお客さんのUGCに「いいね!」したり、コメントしたり、公式SNSで紹介したりすると、お客さんは「見てくれてるんだ!」と嬉しくなります。これが、ブランドへの愛着(顧客ロイヤルティ)を育てることにつながります。
SEOにもちょっとイイコト
UGCがたくさんネット上にあると、検索エンジンが「このサイトは新しい情報が多いな」と認識しやすくなることがあります。また、UGCには色々な言葉が含まれるので、検索で見つけてもらいやすくなる効果も期待できます。
新しいアイデアが見つかるかも
お客さんの自由なUGCには、企業が思いもよらなかった商品の使い方や、「もっとこうだったらいいのに」という改善のヒントが隠れていることがあります。これらは新しい商品開発やサービス改善に役立ちます。
どうすればUGCって集まるの?~「投稿したい!」を引き出すヒント~
![[画像:ユーザーが楽しそうに商品の写真を撮ってSNSにアップしようとしているシーン。背景には「#〇〇キャンペーン」の文字。]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/05/ugc-4-1024x576.png)
「UGCがスゴイのは分かったけど、どうすればお客さんは投稿してくれるの?」
ここでは、UGCを生み出すためのヒントをいくつか紹介します。
まずは代表的な施策を一覧で紹介します。
施策の種類 | 主な目的 | メリット | 注意点・考慮事項 |
---|---|---|---|
ハッシュタグキャンペーン/コンテスト | 短期間でのUGC量産、認知度向上、話題性喚起 | 参加ハードル低い、拡散力高い、特定のテーマで収集可能 | 景品目当ての参加者、質のばらつき、権利関係の明示 |
アンバサダープログラム | 熱量の高いUGCの継続的創出、ブランドロイヤルティ向上 | 質の高いコンテンツ、長期的な関係構築、深い製品理解に基づく発信 | 選定・運用コスト、短期成果は出にくい |
インフルエンサー連携 | 広範囲へのリーチ、特定のターゲット層への訴求 | 質の高いクリエイティブ、即効性のある認知拡大 | 費用高め、ステルスマーケティング懸念(PR表記必須)、インフルエンサー選定の重要性 |
レビュー投稿促進 | CVR向上、購入検討者の不安解消、信頼性向上 | 購買に直結しやすい、具体的な製品情報が豊富 | インセンティブ設計、ネガティブレビューへの対応、やらせ感の排除 |
共有したくなる体験の創出 | オーガニックなUGC発生、ポジティブな感情喚起 | 広告感がない、ユーザーの自発性に基づく、ブランドへの好意形成 | アイデアと実行力が必要、効果測定の難しさ |
ここからは、これらの施策を詳しくみて行きましょう。
ワクワクするキャンペーンをやってみよう!
特定のハッシュタグを設定したり、テーマに沿った写真やコメントを募集するキャンペーンは、UGCを集める代表的な方法です。
例えば、「#〇〇(商品名)使ってみた」というハッシュタグでSNS投稿を促したり、商品を使った面白い写真を募集するフォトコンテストを開いたりしてみましょう。素敵な投稿にはプレゼントを用意すると、参加のモチベーションも上がります。
「うちのブランド大好き!」なアンバサダーと組む
ブランドのことを熱心に応援してくれるお客さんを「公式アンバサダー」として認定し、継続的に情報発信してもらうのも効果的です。
レビュー投稿をお願いしてみよう
商品を買ってくれたり、サービスを利用してくれたりしたお客さんに、「ぜひ感想をレビューサイトに投稿してください!」とお願いしてみましょう。ポイント付与などのちょっとしたお礼を用意すると、投稿率が上がることもあります。
「思わずシェアしたくなる」体験を作ろう
お客さんが「これ、みんなに教えたい!」「自慢したい!」と思うような「体験」を提供することが、自然なUGC発生につながります。
例えば、
- 商品パッケージを「写真撮りたくなる!」ようなオシャレなデザインにする。
- 商品を開けたときに、手書きのメッセージカードが入っているような、ちょっとしたサプライズを用意する。
- イベント会場に、SNS映えするフォトスポットを作る。
といった工夫が考えられます。
集めたUGC、どうやって使うの?~宝物を活かす方法~
せっかく集まったUGCも、上手に活用しないともったいない!ここでは、代表的な活用法を紹介します。
自分たちのサイトやお店に飾ろう!
お客さんのレビューやSNS投稿(特に写真や動画)を、自社のウェブサイトの商品ページや特設ページに掲載しましょう。これを見た他の訪問者は、「みんなが良いって言ってるなら安心だ」と購入しやすくなります。実際に、UGCをサイトに載せて売上がアップした例もたくさんあります。
広告に「お客さんの声」として使ってみる
ユーザーが作った写真やレビューコメントなどを、SNS広告やバナー広告のデザインに活用してみましょう。UGCを使った広告は、いかにも「広告」という感じが薄れて親近感が湧きやすいため、クリック率や購入率が上がることが期待できます。
※ただし、広告に使う場合は、必ず投稿したご本人に許可をもらいましょう!
公式SNSで紹介して、もっと広めよう!
素敵なUGCを見つけたら、企業の公式SNSアカウントで「こんな投稿がありました!」と紹介(リポストや引用)しましょう。投稿したお客さんは喜びますし、他のフォロワーにもそのUGCが広まります。
UGCを使うときの注意点もちょこっとだけ
UGCはとても強力なマーケティングの味方ですが、いくつか気をつけておきたいこともあります。
もしネガティブな投稿があったら?
時には、商品やサービスに対する厳しい意見や不満の声(ネガティブUGC)が出てくることもあります。そんなときも、無視したりむやみに削除したりせず、誠実に対応する姿勢が大切です。貴重な改善のヒントと捉えましょう。
他の人の作ったものだから、ルールは守ろうね
UGCは、あくまでそれを作ったユーザーのものです。企業が勝手に使うと、著作権などの問題になることがあります。必ず、投稿した本人から「使ってもいいですよ」という許可をもらいましょう。
PRはちゃんと「PR」って書こうね
もし企業がお金を払ったり商品を提供したりして投稿を依頼した場合は、それが「広告であること」をハッキリと示す必要があります(例:「#PR」「#広告」など)。これを隠すと、ステルスマーケティング(ステマ)と言われてしまい、法律違反になったり、お客さんの信頼を失ったりする可能性があります。
UGCのこれから~もっとスゴくなるかも!~
![[画像:未来的な背景の中に、AIのアイコン、動画再生マーク、メタバース空間でアバターが交流しているイメージが浮かんでいる。]](https://ssaits.jp/promapedia/wp-content/uploads/2025/05/ugc-1-1024x576.png)
UGCの世界は、これからもどんどん進化していきそうです。
AIがお手伝い?
AI(人工知能)が、たくさんのUGCの中から有益な情報を集めたり、分析したりするのを手伝ってくれるようになるかもしれません。もしかしたら、AIがUGC作成のサポートをしてくれる時代も来るかも?
動画のUGCがもっと増える?
TikTokやYouTubeショートのような短い動画は、ますます人気になっています。商品の使い方や体験の様子を動画で伝えるUGCは、これからも増えていくでしょう。
メタバースでもUGC?
メタバース(仮想空間)の中で、ユーザーが自分のアバターを使ってブランドと交流したり、オリジナルのアイテムを作って共有したりすることも、新しい形のUGCとして注目されています。
まとめ:UGCを味方につけて、マーケティングをパワーアップ!
今回は、Webマーケティング初心者向けに「UGC」の基本と活用法について解説しました。
UGCは、お客さんの「リアルな声」であり、現代のマーケティングにおいて非常に強力な武器です。
- UGCは、信頼性が高く、他の消費者の購買行動に大きな影響を与える。
- 企業は、キャンペーンや魅力的な体験作りを通じて、UGCが生まれやすい環境を作ることが大切。
- 集めたUGCは、自社サイト、広告、SNSなどで効果的に活用できる。
- ただし、ネガティブな声への対応や、権利関係、PR表記などのルールはしっかり守る必要がある。
UGCを上手に活用することは、企業とお客さんの間に良い関係を築き、ブランドを一緒に育てていく「共創」の第一歩です。
ぜひ、あなたもUGCの力を理解し、日々のマーケティング活動に取り入れてみてくださいね!