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調達の実行の概要
調達の実行とは、PMBOKの中で紹介されているプロセスの1つで、納入候補者から回答を得て、納入者を選定し、契約を終結するプロセスです。
プロジェクトでは、プロダクトに必要な部品や資材、労力など様々な資源を調達します。
PMBOKの手法に従えば、調達の実行のプロセスに至るまでに調達マネジメントの計画のプロセスを実施し、調達の方針を定めています。
調達の実行のプロセスは、その方針に従い、納入者を選定し、契約を終結していきます。
調達の実行のインプット
調達の実行の主なインプットは以下の通りです[1]PMBOK第6版、484~485頁。。
- プロジェクトマネジメント計画書
 - プロジェクト文書
- 教訓登録簿
 - プロジェクト・スケジュール
 - 要求事項文書
 - リスク登録簿
 - ステークホルダー登録簿
 
 - 調達文書
- 入札文書
 - 調達作業範囲記述書
 - 独自コスト見積り
 - 発注先選定基準
 
 - 納入候補のプロポーザル
 - 組織体の環境要因
- 調達に関する現地の法規制
 - 主要な調達に現地の納入者を参加させることを保証する現地の法規制
 - 調達プロセスを制約する外部経済環境
 - 市場の状況
 - 納入者の当該事項に関わる過去の業務経験情報
 - すでに実施されている事前の合意事項
 - 契約マネジメント・システム
 
 - 組織のプロセス資産
- すでに適格と認定された優先納入者リスト
 - 納入者の選択に影響を与える組織の方針
 - 合意事項を起草し構築する方法を決定する、特定の組織テンプレートまたはガイドライン
 - 請求および支払プロセスに関する財務方針と手順
 
 
調達の実行のツールと技法
調達の実行の主なツールと技法は以下の通りです[2]PMBOK第6版、487~488頁。。
- 専門家の判断
 - 公告
 - 入札説明会
 - データ分析
 - 人間関係とチームに関するスキル
 
調達の実行のアウトプット
調達の実行の主なアウトプットは以下の通りです[3]PMBOK第6版、488~499頁。。
- 選定済み納入者
 - 合意書
 - 変更要求
 - プロジェクトマネジメント計画書更新版
 - プロジェクト文書更新版
    
- 教訓登録簿
 - 要求事項文書
 - 要求事項トレーサビリティ・マトリックス
 - 資源カレンダー
 - リスク登録簿
 - ステークホルダー登録簿
 
 - 組織のプロセス資産更新版
 

