イノベーターのバイアスとは何か?ソリューションと課題の関係を解説
イノベーターのバイアスとは
イノベーターのバイアスとは、『Running Lean』の中に登場する造語で、自分のソリューションを正当化するために、無意識のうちに課題を発明(または捏造)してしまうことを指します[1]Ash Maurya(著)、角 征典(翻訳)『Running … Continue reading。
ソリューションと課題
無駄の少ない現代的な起業法を解説した『Running Lean』では、ソリューションではなく、課題にまずは注目することが繰り返し書かれています。
ソリューションと課題の関係をものでたとえると、鍵がソリューションに該当し、鍵穴が課題に該当します。あるいは、ハンマーはソリューションで、出っ張っている釘は課題に当たります。
起業をする際に、先にソリューションから始めてしまうと、そのソリューションにあった課題を探すようになってしまい、都合のよい課題を想定してしまいます。これが冒頭で紹介したイノベーターのバイアスです。
もちろん、イノベーターのバイアスに囚われながらたてた課題に困っている人もいるかもしれませんが、多くの場合、机上の空論で終わってしまい、起業が失敗してしまいます。
そのため、起業の際は課題から始めることが大切です。
注
↑1 | Ash Maurya(著)、角 征典(翻訳)『Running Lean[第三版]―リーンキャンバスから始める継続的イノベーションフレームワーク』オライリー・ジャパン、2023年、69頁。 |
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