プロジェクト知識のマネジメントとは何か?プロジェクトを支える知識創造の仕組み
プロジェクト知識のマネジメントの概要
プロジェクト知識のマネジメントは、PMBOKに従ってプロジェクトを進めた際の実行プロセス群の1つであり、プロジェクトの目標を達成し組織としての学習に貢献するために、これまで組織に培われた知識を活用したり、現在のプロジェクトから得られた教訓を組織の知識とするプロセスです。
プロジェクト知識のマネジメントのインプット
プロジェクト知識のマネジメントのプロセスでは、これまで作成されたあらゆる文書がインプットとなりえます。
つまり、プロジェクトマネジメント計画書及びその構成要素、プロジェクト文書、組織体の環境要因や組織のプロセス資産がプロジェクト知識のマネジメントを進める材料となります。
とくに知識を活用する上で役に立つのが、教訓登録簿と組織のプロセス資産です。
教訓登録簿はその名の通り、これまでのプロジェクトで得られた教訓をまとめたものです。この教訓登録簿を確認することによって、プロジェクトのトラブルを察知し、未然に防ぐための対策を講じることができます。
組織のプロセス資産には、組織のノウハウが含まれています。これらのノウハウを活用できるか否かも、プロジェクトの成否を分けていきます。
プロジェクト知識のマネジメントのアウトプット
インプットの時と同様、プロジェクト知識のマネジメントでは、これまで作成してきたあらゆる資料・文書の更新版がアウトプットとなりえます。
SECIモデルとプロジェクト知識のマネジメント
知識を活用したり、組織に蓄積していくことは容易ではありません。そのようなときは、知識創造に使用されるSECIモデルをイメージするとよいでしょう。
SECIモデルについては下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。