リニューアルしたいWebサイトにすでにシステムが入っている時の注意点

2023年1月6日

Webサイトのリニューアルはただでさえ難易度の高いプロジェクトですが、そこにシステムが入っているとなると、さらに難しいプロジェクトになります。
今回はPromapediaを運営しているSSAITS(サイツ)の無料相談で受けたご質問から、システムが入っているWebサイトをリニューアルする際の注意点を解説していきます。

チェックリスト

システムが入っているWebサイトのリニューアルを考える場合、SSAITSでは以下の点に注目します。

  • どのシステムを使っているのか?
  • そのシステムを継続して使うのか?
  • Webサイトのどこにシステムが入っているのか?
  • テストサイトは構築できるのか?
  • 公開作業はどのように実施するのか?
    • データはどのように移行するのか?
    • ドメインの管理はどこか?

ここからは、これらの内容を解説していきます。

どのシステムを使っているのか?

システムが入っているWebサイトをリニューアルしようとする場合、真っ先に確認しなければならないのが「どのシステムを使っているのか?」です。

WordPressのように、広く使われているシステムであれば、仕組みがわかっているため、リニューアルの難易度が下がります。また、対応できる業者も多くいるため、業者の選定も大きな負担にはなりません。

しかし、マイナーなシステムや独自に開発したシステムだと、その開発業者しか対応がわからないということもあります。

そのため、どのシステムを使っているのかをまず確認し、その後の対応を考えていきます。

そのシステムを継続して使うのか?

「どのシステムを使っているのか?」と併せて考えたいのが、「そのシステムを継続して使うのか?」です。

現在使っているシステムをそのまま利用すると、新しくシステムを導入するよりも制作料金は安くなると思われる方が多いのですが、実際にはそこまで大きな差がでないことがあります。
マイナーなシステムや独自のシステムの場合、リニューアルする方法が難しく、制作費が高くなってしまうことがあるからです。

そのため、リニューアルのタイミングというのは、システムを見直すまたとない機会になります。
制作料金や現在システムを使っているスタッフの声をふまえて、システムを使い続けるかどうかを判断するとよいでしょう。

Webサイトのどこにシステムが入っているのか?

「システム」と一口にいっても様々なものがあります。
ページを作成し、更新するシステムもあれば、お問い合わせフォームもWebサイトのシステムです。

全てのページがシステムで作成されている場合もあれば、「お知らせ」ページだけにシステムが使われているということもあります。
中には、「お知らせのページにはA社のシステムが、IR情報ページにはB社のシステムが、お問い合わせフォームにはC社のシステムが入っている」ということもあります。

どの場所にどのようなシステムが入っているのかを確認しなければ、リニューアルプロジェクトは混乱してしまいます。
そのため、プロジェクト開始前にこの点を確認しておきましょう。

テストサイトは構築できるのか?

既存のシステムを使い続ける場合、問題になるのが「テストサイト(開発サイト)を構築できるのか?」という点です。

Webサイトをリニューアルする場合は、テストサイトを構築し、その中でデザインなどをリニューアルしていきます。そして、テストサイトで問題ないことが確認されたら、現在使っているWebサイトにデータを移行したり、必要なファイルをアップしたりします。

システムによってはテストサイト機能などが搭載されていることもありますが、そのような機能が無い場合、テストサイトを構築しなければなりません。
ASP、つまりWixやJimdoなどのように、オンライン上でページ作成ができるサービスを使っている場合は、現在使っているアカウントとは別に、もう1つアカウントを契約し、テストサイト用として使う必要があるかもしれません。

テストサイトをどうするのかはリニューアルプロジェクトの費用に関係してくるため、開始前に確認しておくことをおすすめします。

ASPについて

ASPとは“Application Service Provider"の略で、インターネット上のプログラムを利用できるサービスの提供事業者のことです。
ASPはインターネットからダウンロードしてインストールしたり、CD-ROMを用いてインストールしたりすることなく、インターネットに繋がっていればサービスを利用することができます。

ASPについては下記の記事もご参照ください。

公開作業はどのように実施するのか?

プロジェクトの開始前であっても、すでにシステムが入っていることが明らかであるならば、公開作業のことをある程度確認しておくことをおすすめします。

とくに下記の点はあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

データはどのように移行するのか?

公開作業を行う際に、どのようにデータを移行するのかは、事前に確認しておくに越したことはありません。
たとえばリニューアルプロジェクトを進めている間に公開中のWebサイトでページが追加されるということがあります。この場合、新しく作られたページはどのようにしてリニューアル後のWebサイトに反映されるかを確認しておかなければ、公開後に「ページが無くなっている」と騒ぎになるかもしれません。

システムによっては簡単にデータ移行ができたり、デザインだけのリニューアルだけであればページのことを気にしなくてよかったりすることがあります。
しかし、このような機能がなければ、データの移行作業が必要になるため、作業費がかかります。大量のページを新しいシステムで作成しなおすという作業が必要になれば、それだけでも膨大な費用になってしまいます。

そのため、データ移行の方法をあらかじめ確認し、プロジェクトがコスト超過にならないようにすることが大切です。

ドメインの管理はどこか?

ドメインの管理がどこかも、リニューアルプロジェクトを開始する前に確認しておくことをおすすめします。

たとえばJimdoやWixなどのASPでは、ドメインの取得とWebサイトへの適用が簡単に行えます。しかし、別のシステムを使うことになり、そのドメインを引き続き新システムでも使いたいということになった場合は、移管手続きが難しい場合があります。
ドメインの移管が上手くいかなければ、Webサイトが閲覧できない期間が発生してしまうという事態も発生してしまいます。

ドメインとは?

ドメインとは簡単に言ってしまうとURLのコアになる部分のことを指しています。
たとえばこのWebサイト(プロマペディア)ですと、www.ssaits.jp/promapedia/~~~とURLが続いていますが、このssaits.jp部分がドメインと呼ばれるものです。

ドメインについては下記の記事もご参照ください。

ご不安なことがあれば

今回はシステムが入っているWebサイトをリニューアルする際の注意点を解説していきました。
Webサイトのシステムにも様々なものがあるので、「これをすれば大丈夫」という普遍的なものはありませんが、基本的なことは押さえられたと思います。

もしわからないことがあれば、Promapediaを運営しているSSAITSにお気軽にご相談くださいませ。