Webサイトのドメインやサーバーは誰が管理するのか?クライアント?それとも制作会社?

2021年6月21日

どちらが管理をするのか?

これからWebサイトを持とうと思っている事業主の方や、そうした人たちから制作を請け負ったWebデザイナーの方のよくある疑問として、「Webサイトのドメインやサーバーは誰が管理するのか」というものがあります。

結論から言うと、どちらが管理するかは状況に拠ります。
今回は、Webサイトのドメインやサーバーを誰が管理するかという問題について解説していきます。

ドメインとサーバーについてのおさらい

ドメインとサーバーについて、少しおさらいしておきましょう。
Webサイトには、ドメインとサーバーがそれぞれ必要になります。
建物でたとえると、ドメインはWebサイトの住所を、サーバーはWebサイトを建てる土地にあたります。
Webサイトの住所であるドメインは、Webサイトを見るときのURLに関係してきます。
このPromapediaのWebサイトは“https://ssaits.jp/promapedia/"というURLになっていますが、この中の“ssaits.jp"の部分がドメインです。

このドメインとサーバーについては、下記の記事でも解説していますので、ご参照ください。

重要なのは、建物にとって土地と住所が大切なように、Webサイトにとってもサーバーとドメインが大切であるということです。
資材があっても、建造する土地がなければ建物ができず、せっかく建物を作っても、住所がわからなければ人は来てくれません。
同様に、Webサイトを作るHTML・CSSのファイルがあったとしても、それらのファイルをアップロードするサーバーがなければWebサイトはできませんし、Webサイトの住所であるドメインがなければユーザーはなかなかWebサイトに訪れてくれません。
このように、Webサイトにとってドメインとサーバーは重要なものであることをしっかりと把握しておきましょう。

基本は制作会社が保守料金を受け取って管理する

このドメインとサーバーは誰が管理するのかといえば、多くの場合はWebサイトの制作会社や制作事務所が管理します。
そして、ドメインとサーバーの管理をするかわりとして、制作会社はクライアントから保守料金をドメインとサーバーの管理費として受け取るのが一般的です。
上述の通り、ドメインとサーバーはWebサイトの根幹を担っているものです。
ドメインやサーバーに何か問題があれば、Webサイトが見られなくなってしまうことがあります。
こうしたトラブルが発生した際に、いちいち制作会社にトラブル対応の見積もりをとり、発注し、トラブル対応してもらうというのは、クライアント側の立場で考えると、なかなかじれったいものです。
そのためクライアント側は、例えば制作会社に対して月額で保守費用を支払い、トラブルが発生した時は迅速に対応してもらうという保守契約を結ぶことがよくあります。
サーバーを独自に構築してもらった場合は、そのサーバーを構築した業者でなければ中身がわからないことがあるため、なおさらこの保守契約が重要になります。

しかし、レンタルサーバーを使う場合は、障害が発生してもレンタルサーバーを提供している会社が対応することが多いため、あまり制作会社が関与するようなトラブルが発生しないかもしれません。
そのため、保守費用を支払いたくない場合は、クライアント側で管理するということもないわけではありません。
トラブルの発生確率、そしてそれに伴う損失額と、保守費用を比べ、誰がドメインとサーバーを管理するのかを、クライアント側と制作会社側で相談していく必要があります。