【WSODとは?】WordPressが真っ白になってしまう原因と対処法

2023年3月8日

WordPressが真っ白になってしまう原因

WordPressを操作していると、突然真っ白な画面に遭遇することがあります。これは「WSOD(White Screen of Death)」と呼ばれ「死の真っ白画面」という言葉で知られています。

この真っ白になってしまう最大の原因がPHPのプログラムエラーです。警告レベルのエラーであればエラーメッセージが表示されるのですが、WordPressにとって致命的なエラーの場合、完全に真っ白なページが表示されてしまいます。

WordPressは本体・プラグイン・テーマのそれぞれがPHPのプログラムで開発されており、それらのどこかに致命的なエラーがあると、この問題が発生します。

WordPressが真っ白になったときの原因別の対処法

WordPressが真っ白になる原因はさまざまです。ここでは原因別の対処法について解説します。

【パターン1】テーマの変更・バージョンアップをしたケース

WordPressのテーマの変更・バージョンアップで真っ白になることがあります。これは変更後のテーマの中にPHPのエラーを引き起こすコードが含まれているケースが大半です。

公式ディレクトリで公開されているテーマの場合、開発者が修正して公開してテーマにバージョンアップすれば解決できるでしょう。

しかし、テーマの場合、環境によっては子テーマが使われていることがあります。
子テーマとは元になる親テーマの一部をカスタマイズして適用されているテーマのことです。
この子テーマでカスタマイズされたテーマにPHPのエラーがある場合、親テーマをいくら変更しても解決できません。

どうしても真っ白な画面が直らない場合は、FTPでサーバーに接続して有効化されているテーマのフォルダ名をリネームして強制的に無効化させることで、真っ白な画面が改善されることがあります。

【パターン2】プラグインをインストール・バージョンアップしたケース

新しいプラグインのインストール、あるいは既存のプラグインのバージョンアップにより真っ白な画面が表示されるケースもあります。この場合、新しくなったプラグインに致命的なエラーが含まれている可能性があります。

この場合もテーマと同様に、FTPでサーバーに接続して該当するプラグインのフォルダ名のリネームにより強制停止させることで改善できることがあります。

【パターン3】WordPress本体をバージョンアップしたケース

状況によってはWordPress本体のバージョンアップで真っ白な画面になることも考えられます。

たとえば古いバージョンのPHPで古いバージョンのWordPressを動作させていて、久しぶりにWordPressの管理画面から一気に新しいバージョンまでWordPressをアップデートさせたなどのケースです。

古いバージョンのWordPressは古いバージョンのPHPで動作するかもしれませんが、アップデート後のWordPressが古いバージョンのPHPに対応していない恐れがあります。

2023年2月現在、WordPressのバージョン6.0以上ではPHPのバージョン7.4を推奨環境、PHPのバージョン5.6.2以上を動作環境としています。サーバーで動作しているPHPのバージョンが動作環境のバージョンより低いと、最新のWordPressにバージョンアップした途端、真っ白な画面が表示されてしまうかもしれません。

WordPressのエラーメッセージを強制的に表示させる

いくらPHPに致命的なエラーがあるとはいえ、真っ白な画面では何も情報が得られません。WordPressがインストールされているフォルダに「wp-config.php」というファイルを編集することで、WordPressがデバッグモードになりエラーメッセージを表示させることができます。

define( 'WP_DEBUG', false );

の部分を

define( 'WP_DEBUG', true );

に変更すると真っ白な画面からエラーメッセージが表示される画面に切り替わります。

お手上げならWordPressの専門家に復旧を依頼する

自力で真っ白な画面からの復旧を試みても改善できない場合は、WordPressの専門家に復旧を依頼するのも1つの方法です。

インターネットで検索すると、WordPressの不具合修正や復旧対応を専門にしている業者が数多く見つかります。あまり費用をかけたくないのであれば、クラウドソーシングで活動しているフリーランスのWordPress専門家に依頼するのも良いでしょう。その場合、真っ白になった状況や導入しているプラグイン・テーマ、使用しているレンタルサーバーなどの情報を整理して伝えておくと、復旧がスムーズに進みます。

このWebサイトを運営しているSSAITS(サイツ)でも、相談に乗っておりますので、お気軽にご連絡ください。