コンフィグとは何か?コンフィグの種類(スタートアップコンフィグ、一時保存コンフィグ、バックアップコンフィグ)についても解説
コンフィグ概要
コンフィグとは、configuration(コンフィグレーション)を略したもので、日本語で「設定」を意味します。
IT分野で広く設定を指して使われる言葉で、ネットワーク機器、PC、ソフトウェア、サーバーなどの設定全般を指します。
設定をまとめたファイルが「コンフィグファイル」です。これを略してコンフィグと呼びます。
ここでは、ネットワーク機器のコンフィグについて説明します。
コンフィグの種類
コンフィグは、以下の3つに分類されます。
- スタートアップコンフィグ
- 一時保存コンフィグ
- バックアップコンフィグ
以下では、各コンフィグについて具体的に説明します。
スタートアップコンフィグ
スタートアップコンフィグは、機器の電源投入時に読み込まれる設定ファイルです。
機器によって名称が異なります。
代表的な機器のスタートアップコンフィグは下記の通りです。
- Cisco機器:startup-config
- アライド機器:startup-config
- Palo Alto:candidate config
一時保存コンフィグ
一時保存コンフィグは、機器の設定変更をした際に、一時的に保存される設定ファイルです。
代表的な機器の一時保存コンフィグは下記の通りです。
- Cisco機器:run-config
- アライド機器:run-config
- Palo Alto:running config
一時保存コンフィグはLRM上に保存されます。
そのため、機器を再起動すると、設定は消えてしまいます。
再起動時に設定が消えないようにするためには、一時保存コンフィグをスタートアップコンフィグに上書きする必要があります。
設定変更後にスタートアップコンフィグへ上書き保存を忘れたため、停電時に機器の再起動が起こり、設定が消えてしまうというミスが発生しやすい部分です。
設定変更を行った後は、スタートアップコンフィグへ上書きをする手順を忘れずに実施することが重要です。
バックアップコンフィグ
スタートアップコンフィグ、一時保存コンフィグとは別に保存する設定ファイルです。
一般的には、一時保存コンフィグの設定ファイルをPCにダウンロードし、バックアップとして管理します。
ネットワーク機器内部に保存できる設定ファイルの数が限られているため、機器内部ではなく、外部に設定を読みだして保存します。
中には、機器内部にバックアップコンフィグを保存できる機器もあります。
例えば、ヤマハルータは、機器内部に5つまで設定を保存でき、起動時にコンフィグを切り替えることができます。
バックアップコンフィグで世代管理することで、設定の変更履歴を残すことができます。
また、設定にミスがあった際も、バックアップファイルを使ってリカバリーできるメリットもあります。