ヤマハルーターのコマンドが文字化けした時の対処法
ヤマハルーターは、日本語対応でコマンドラインも使いやすい国内メーカーのルーターです。しかし、初期の状態ではコマンドが文字化けしてしまうことがあります。
一見すると、ルーターが壊れているのではないかと不安になることもあるかもしれませんが、適切な対処をすることで文字化けを解消できます。
そこで今回は、ヤマハルーターのコマンドが文字化けした時の対処法を紹介します。
ヤマハルーターで文字化けが起こる原因
ヤマハルーターで文字化けが起こる原因は、文字コードの違いです。
ヤマハルーターRTX-1200の文字セットの初期値は、SJISとなっています。SJISは日本語に特化した文字コードで、日本では一般的に広く使われています。
一方でTeraTermなどの一般的なターミナルソフトの文字セットは、初期値がUTF-8となっています。
このように、ヤマハルーター側とターミナルソフト側の文字コードで設定が一致していない場合、文字化けが起こってしまいます。
文字化けしている状態では、設定や機器の状態を確認することができません。
ログイン後に漢字や記号の羅列が表示されるような場合は、文字化けを解消する必要があります。
文字化けした時の対処法
初期の文字セットが異なるため、設定値を統一する必要があります。
対処方法は2つあります。
- ターミナル側の文字セットを変更する
- ヤマハルーター側の文字セットを変更する
以下でそれぞれ詳しく手順を解説します。
ターミナル側の文字セットを変更する
ターミナル側の文字セットをヤマハルーターの設定と合わせることで、文字化けを解消できます。
代表的なTeraTermの場合とMacOSのターミナルとの場合の手順を紹介します。
TeraTermの文字セットを変更する方法
TeraTerm側の文字セットを変更する手順は以下の通りです。
- TeraTermの「設定」→「端末」を選択して、設定画面を開きます。
- 「漢字-受信」「漢字-送信」の設定を「SJIS」に切り替えます。
- 変更したら「OK」を押して設定完了です。
恒久的に変更した設定を使用したい場合は、「設定」→「設定の保存」でTeraTermの設定保存をします。設定を保存しないとTeraTermを閉じた時に設定値が戻ってしまいます。
MacOSターミナルの文字セットを変更する方法
MacOSのターミナルで文字セットを変更する手順は以下の通りです。
- メニューから「ターミナル」→「環境設定」を開きます。
- 「プロファイル」→「詳細設定」を選択します。
- テキストエンコーディングを「日本語(ShiftJIS)」に変更します。
ヤマハルーター側の文字セットを変更する
ヤマハルーター側でも文字セットを変更できます。
ヤマハルーターの文字セットを変更する手順は以下の通りです。
文字セットの変更
ヤマハルーターにログイン後、以下のコマンドを入力します。
console character [文字セット]
文字セットは、TeraTermの初期値に合わせる場合「ja.utf8」と入力します。
設定の保存
以下のコマンドを入力し、設定を保存します。
save
保存を行わずにログアウトしてしまうと、元の文字化けした状態に戻ってしまうため、設定後は忘れずに保存を行いましょう。