機能型組織とは何か?業務別に編成された組織

2021年12月23日

機能型組織の概要

機能型組織(機能別組織)は、経営組織構造の1つに該当し、開発、営業、生産、経理、人事といった業務別に編成された組織のことです。企業における基本的な組織構造であり、それぞれの部門が役割を果たすことで企業全体の目標を達成できるといった思想で構成されています。

プロジェクト型組織、マトリックス型組織との違い

企業における組織構造として機能型組織の他にプロジェクト型組織、マトリックス型組織があります。それぞれの組織構造と機能型組織との違いは以下の通りです。

プロジェクト型組織

プロジェクト型組織は特定のプロジェクト専門チームを作り、各プロジェクトが独立して進みます。プロジェクトが終われば解散するのが一般的な形であり、プロジェクトマネージャーの権限が大きいことも特徴の一つです。機能型組織では役割ごとに部署を編成することに重点が置かれるため、プロジェクト完了と同時に解散することはありません。

マトリックス型組織

マトリックス型組織は、一人の従業員が複数の仕事に対応する組織を指します。複数の軸を作り、職能別、プロジェクト別、地域別といった形に分けることが可能です。コングロマリット(業種の異なる企業間の合併や買収によって成立した企業)が増加傾向にある一方で人手不足に悩まされている日本企業にとって有効な解決方法とされています。機能型組織と異なり、縦軸と横軸それぞれに指揮命令系統が設けられることが特徴です。

機能型組織のメリット

専門性の向上

機能型組織では部署ごとに専門性の高い人材が集まり、スキルアップに必要な知識が共有、蓄積されているため、結果的に部署全体の専門性が向上し、ノウハウの蓄積、習熟度の向上が期待できます。そのため、新規入社した人材に対してスムーズに教育を行えることもメリットの一つとなります。

組織の統制がとりやすい

機能型組織は決定権がトップに集中しているため、組織の統制を図りやすいといったメリットがあります。「命令統一性の原則」としてトップから下への指令ルートが明確となり、指示や意向にブレが生じにくく軸のある経営を行うことができます。

機能型組織のデメリット

ゼネラルマネージャーが育ちにくい

機能型組織ではそれぞれの部門の管理者は一つの職能に精通することとなります。そのため、より専門的な知識を持った人材にはなりますが、広い視野を持つ人材を育成しにくいという側面もあります。次期経営者や広い視野で全体の状況を見て総合的な判断を下すゼネラルマネージャーといった管理層が不足するリスクを念頭に置く必要があります。

責任の所在が不明確

機能型組織の場合、部門を超えた統制がとれていないことから責任の矛先を他の部門に押し付けようという働きが起こる場合があります。また、責任がどこにあるのかが分かりにくく、問題解決に時間が掛かる可能性も否定できません。

トップ層の負担が大きい

それぞれの製品に対して製造、営業、開発といった部門間の調整を行うのはトップが行っていくことになるため強力なリーダーシップが必要になります。

参考