アクティビティ属性とは何か?PMPにでてくる用語を解説
アクティビティ属性の概要
アクティビティ属性とは、主にプロジェクトマネジメントの分野で使用する言葉です。
プロジェクトマネジメントとは、その名の通りプロジェクトを成功させるためのマネジメント手法です。システム開発などのIT業界に限らず、あらゆる業界で重要な能力といえるでしょう。
アクティビティ属性は、プロジェクトマネジメントの資格「PMP」において欠かせない用語です。
PMPとは?
プロジェクトマネジメントにはPMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)という資格が存在します。
これはアメリカの非営利団体「PMI(プロジェクトマネジメント協会)」による国際資格です。
PMPの試験は「PMBOKガイド(ピンボックガイド/プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)」と呼ばれるガイドラインを元にしています。これもPMIが提供しているもので、プロジェクトマネジメントについての専門用語や知識について扱ったものです。PMBOKは現在十ヶ国語以上に翻訳されています。
アクティビティ、そしてアクティビティ属性という言葉は、特にPMPの「作業分割構成(WBS)」周辺で登場します。
PMPについては、下記の記事もご参照ください。
「作業分割構成(WBS)」とは
PMPに基づいてプロジェクトを管理するとき、プロジェクトマネジャーは「作業分割構成(WBS/Work Breakdown Structure)」という図を作成します。
これはプロジェクト全体の構成図であり、
- 最初にプロジェクト全体の成果物を定義する
- その成果物にたどり着くための、各段階の成果物を定義する
といった流れで作成されます。
つまりWBSは、プロジェクト全体を階層構造に分割した図ということです。
そしてこのWBSの最小単位に、「ワークパッケージ」というものが登場します。
ワークパッケージとアクティビティ
ワークパッケージとは「1つの成果物を得るための作業のかたまり」です。
WBS中ではワークパッケージが階層構造の末端にあります。
このワークパッケージをさらに具体的な作業ごとに分割したものが「アクティビティ」となります。
プロジェクトをWBSに書き出し、アクティビティまで洗い出すことで、ようやくプロジェクトのスケジュール作成に着手できます。
アクティビティ属性とは「アクティビティを表すもの」
アクティビティ属性とはその名の通り、アクティビティの持つ属性です。
たとえばアクティビティの「作業担当者」「作業場所」「前提条件」「制約条件」などがアクティビティ属性にあたります。
これらを定義することにより、各アクティビティの内容をより明確に把握できるようになります。
またアクティビティに識別子を付けるなどして、アクティビティをより簡単に整理することが可能です。
この「アクティビティを特定し、文書化する」作業を「アクティビティ定義」と言います。
また実行予定のすべてのアクティビティとスケジュールが記述されたものを「アクティビティリスト」と言います。