WebディレクターやSEにもおススメ!ブラック企業では教えてくれない新人プロマネにおススメする本三選
教育カリキュラムがなかったあなたへ
今回は新人プロマネにぜひ読んでほしい本を3冊ご紹介していきたいと思います。
新卒で就職した会社や転職先で「プロジェクト・マネージャー」という肩書で仕事をすることはあまりないことかもしれませんが、Webディレクターからシステムエンジニア(SE)まで、事実上プロジェクト・マネージャー(以下、プロマネと略記)としてプロジェクトマネジメントをする機会はけっこうあります。
こうしたプロジェクトマネジメントを教えてくれる企業に入社できた方はラッキーですが、残念ながら教えてくれる先輩がいなかったり、そもそも「教育」という概念すらない会社に就職してしまったりしたあなたにこの記事をお送りします。
今回はこの記事を読んだ方が「プロジェクトを進めるっていうのはこういうことなんだ」と、プロジェクトの大きな流れをつかめるようになることを目指しています。
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それでははじめていきましょう。
1冊目:映像研には手を出すな!
1冊目は大童澄瞳さん作の『映像研には手を出すな!』です。
1冊目から漫画の紹介になってしまいますが、この漫画では「制作物を完成させるとは何か?」「品質と納期のどちらを優先させるべきか?」など、プロジェクトを進める上での葛藤が見事に描かれています。
Webディレクターなど、クリエイティブ系の仕事をするとついつい「お金がかかっても納得するまで作り直したい」「いいものをつくるにはスケジュールが延びて当たり前」と思ってしまうこともありますが、その考えが仕事としては誤りであることを教えてくれます。
漫画でも十分面白いのですが、アニメが漫画の内容を非常によく再現しているので、Blu-rayなどを近くでレンタルできるのであれば、アニメから入ってみてもいいかもしれません!
2冊目:PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント
2冊目は『PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント』です。
「童話でわかる」という名前の通り、「3匹の子豚がPMBOKに沿って小屋を作っていったらどうなるか」というように、昔の童話のキャラクターを使ってプロジェクトマネジメントとは何なのかを紹介しています。かわいらしい文体で書かれた本ですが、「お客さんが求めているものは何か?」「どうやってスケジュールを組んでいくのか?」など、内容は本格的です。
タイトルにもある“PMBOK"というのは、仕事をしていく上でいずれ学ばなければならないプロジェクトマネジメントの手順の1つです。
そのPMBOKの手順をとてもやさしく解説してくれているので、もし仕事のなかでPMBOKの用語がでたら、この本に立ち返ってみるといいのではないでしょうか?
3冊目:第一線のプロがホンネで教える 超実践的 Webディレクターの教科書
3冊目は『第一線のプロがホンネで教える 超実践的 Webディレクターの教科書』です。
もし今からの仕事がWebディレクターでなくとも、機会があれば手に取ってもらいたい本です。
この本が他のWebディレクションの本と異なっているところは、他のWebディレクションの本が「どうやってWebサイト制作を進めていくのか」に重点を置いているのに対して、「何がプロジェクトを失敗させたか」「ディレクターとしてどうふるまっていけばよいのか」という部分に重きを置いているところです。
種類は違えど、プロジェクトマネジメントをしている上でトラブルの種になるのは認識の違いです。この認識の違いをどうやって解消するのかというのをコミカルに解説しているので、プロマネの仕事でとても参考になります。
つねに先回りするのがプロマネやディレクターの仕事であることを教えてくれる良書です。
おまけ その1:プロジェクトマネジメント的生活のススメ
ここからは先ほど紹介した3冊に次いでおススメできる本を紹介していきます。
まずは『プロジェクトマネジメント的生活のススメ』です。
この本では料理を例にして、スケジュールの立て方や時短の方法を解説してくれています。
スケジュール作成はプロマネの重要な仕事ですので、スケジュールの作成で困ったら、この本を読んでみるといいかもしれません。
ただ、勢いよくプロジェクトマネジメントを紹介してくれるのは最初と最後だけで、本の半分が著者のエッセーになっており、プロジェクトマネジメントの手法を学ぶ本としては少し優先度は下がるかな……というのが正直な感想です。
おまけ その2:マンガでわかるプロジェクトマネジメント
次に紹介するのは『マンガでわかるプロジェクトマネジメント』です。
この本はタイトルの通り、漫画でプロジェクトマネジメントを紹介しているのが特徴で、さらにPMBOKに則ったプロジェクトマネジメントを紹介しているので、PMBOKのことを知りたいという方にもおススメの1冊です。
ただ、この本を手放しで褒められなかったのは、パッケージのかわいい女の子が主人公の幼なじみで、会社の社長で、さらに販促のためにバニーガールになるというとんでも設定がどうしても受け入れられず、他の人にも薦めにくいと思ったからです。
漫画でプロジェクトマネジメントを教えてくれる本は少ないので貴重なのですが、もう少しストーリーをどうにかしてほしかった……という惜しい1冊です。
さいごに
今回は新人プロマネにおススメの本をご紹介していきました。
はじめのうちは業務に慣れることで手一杯になることも多いですが、今回ご紹介した本から「次は何をしなければならないのか」を学び、先手を打っていけるようになれれば幸いです。