プロマネと営業は何が違うの?両者の役割の違いと類似点

2020年3月23日

プロマネは営業なの?

プロジェクト・マネジャー(以下、プロマネと略記)と営業(あるいはプロデューサー)が間違われることは多々あります。
私もお客さんから「営業もされているんですよね?」と聞かれることがよくあります。
会社によっては営業がプロマネも兼ねる場合もないことはないのでしょうが、本来はかなり役割が異なります。
今回は混同されやすいプロマネと営業の違いについてお話ししていきます。

営業と思われがちなプロマネ

飛び込み営業やドブ板営業などのステレオタイプの営業マン像が一人歩きして、最近は営業職になかなか人が集まらないという声をよく聞きます。
その対策として、営業を「コンサルタント」や「プロデューサー」と呼んだりして、人の募集をする企業もあります。
そのため、「プロマネも営業職をかっこよく言っただけじゃないの?」「プロマネといいながら、営業をしないといけないんじゃないの?」と疑ってしまいますが、多くの場合そんなことはないでしょう。
なぜなら、プロマネと営業では仕事が発生するタイミングが全く異なるからです。

プロマネと営業の役割

営業からプロマネにバトンをつなぐ

営業とプロマネの役割を説明すると、営業は見積を作成し、契約するまでが仕事で、プロマネは受注してから、プロジェクトを完了させるまでが仕事です。
そのため、仕事の流れとしては営業からプロマネにバトンを渡すような構図になります。
しかし、似ているところも若干あります。
それはお金とプロジェクトの結果に責任を持つところです。
これはどういうことでしょうか?

プロマネもお金には敏感

まずはお金の点から解説していきましょう。
プロジェクトは様々な役割のメンバーが参加して進められていきます。
その中で、プログラマーさんやデザイナーさんはあまりお金には頓着しないことが多いです。
例えば「お金がかかってもいいものにしよう」と費用を考えなかったりします。
しかし、プロマネや営業はこうしたメンバーの考えからは一線を引き、お金と品質、スケジュールのバランスを考えていかなければなりません。
そのため、何かお金のトラブルがあると、プロマネも営業もクライアントと交渉することがあるので、側から見たら同じような役割に映るのかもしれません。

プロジェクトの責任を両方が負うことがある

また、プロジェクトの責任はプロマネだけでなく、営業も負うことがあります。
「そんなの営業はとばっちりだ!」なんて思うかもしれませんが、そのプロマネを推したのは営業なのですから、借金の保証人のように、その責任が及ぶこともあります。
そのため、営業であってもクライアントから案件を受注したらそれで終わりではなく、プロマネと同じように会議に参加することもあります。
先ほどのお金の件に加えて、プロジェクトの責任という点からも、プロマネと営業は同一視されているのかもしれません。