【PMBOK第7版から学ぶ】チームを育成するためにチェックすべき5つのポイント
チームを育成するには
プロジェクト・チームのパフォーマンスを高めることは、プロジェクトの成功率を高めることにつながります。そのため、プロジェクト・チームの育成はプロジェクトマネジメントの中でも重要な活動です。
チームの育成に関する書物や研究は多く残されていますが、いったいどこから手を付ければよいのでしょうか。
プロジェクトマネジメントのガイドラインであるPMBOK第7版では、「マネジメント活動の体系にかかわらず、プロジェクト・チームの育成には、ほとんどのプロジェクト・チームに該当する共通の側面がある」として、以下の5点を挙げています。
- ビジョンと目標
- 役割と責任
- プロジェクト・チームの業務
- ガイダンス
- 成長
プロジェクト・チームを育成していくには、チーム内でビジョンと目標の認識が統一されていなければなりません。この認識がチーム内で一致していない場合、チームが成長しても効果を挙げられないという事態になることがあります。
そして、プロジェクト・チームの役割と責任が明確でないと、与えられたタスクと担当者の技術のギャップが特定できず、トレーニングの計画を練ることができません。
プロジェクト・チームの業務を円滑にするためには、プロジェクト・チームのあり方を記したプロジェクト・チーム憲章や業務ガイドラインが不可欠です。これらの文書を作成することもチームの育成につながります。
プロジェクト・チーム憲章については、下記の記事もご参照ください。
プロジェクト・チーム憲章や業務ガイドラインも作っただけでは意味がありません。作成した文書を使ってチーム・メンバーに適切なガイダンスを行い、チームの指針を定めていきます。
最後に、プロジェクト・チームの成長を観察することも大切です。
チームが成果を上げている分野や、今後の課題などを把握し、チームの育成を考えていきます。
チームの育成に困った場合は、以上の5点から取り組んでいくと良いでしょう。
PMBOK第6版の「チームの育成」
PMBOK第6版では、プロジェクト資源マネジメントの1つとして「チームの育成」を扱っています。チームの育成はより厳密にチームを育成するための手順を定義していますので、こちらもあわせてご参照ください。