キューブラー・ロスの変化曲線(The Kübler Ross Change Curve)とは何か?
キューブラー・ロスの変化曲線とは
キューブラー・ロスの変化曲線(The Kubler Ross Change Curve)とは1969 年にアメリカの精神科医エリザベス・キューブラー・ロス(Elisabeth Kübler-Ross)によって生み出されたモデルで、人が喪失や悲しみにどのように対処するのかを示しています。
もともとキューブラー・ロスは、このモデルを、末期患者が差し迫った死に対してどのように向き合うかを示すモデルとして提唱したのですが、その研究結果が転じて、人間の感情の反応のモデルとして使われるようになりました。
キューブラー・ロスの変化曲線は以下の5つの段階を踏みます。
- 否定(Denial)
- 怒り(Anger)
- 交渉(Bargaining)
- 意気消沈(Depression)
- 受容(Acceptance)
たとえば、医者が患者に何かしらの末期の病気であることを伝えたとします。
患者はその話を受け入れることができず、最初は「うそでしょ!?」と否定します。
その後、その運命や医者の治療に対して「何故こうなったのか!?」と怒りをぶつけます。
そして、何とか助かる方法がないか、医者に話を持ち掛けます(交渉)。
しかし、対処の方法がないことを知ると、患者はひどく落ち込みます(意気消沈)。
その後、その落ち込んだ気分を乗り越えると、現実を受け入れられるようになります(受容)。
こうした末期患者の反応は、何か不都合なことに直面した時の人間の反応と共通しているものがあり、さまざまな分野でキューブラー・ロスの変化曲線は用いられています。
参考
- https://whatfix.com/blog/kubler-ross-change-curve/(2023年4月25日確認)