PDFから書き出した画像が粗い時の対処法　～イラストレーターでの出力とPDFのアウトライン化～

2023年10月27日2023年11月17日

PDFから書き出した画像が粗い

デザイン系の仕事をしていると、制作物の素材としてPDFを支給されることがあります。
PDFは［PDFを書き出し］から、ページを画像で保存することができるため、この機能を使って画像素材として使うことがあります。
しかし、PDFはデザイン性を重視した媒体ではないため、出力された画像が粗く、デザイン物には使えないという時があります。

そうした時は、AdobeのイラストレーターでPDFを開き、画像として保存すると、きれいに画像が出力されます。

ただし、この方法の問題は、PDF中で使われているフォントを持っていなければ、PDFと同じデザインにすることができないということです。

PDFをアウトライン化する

PDFからイラストレーターで画像を出力する際は、PDFをアウトライン化させておくと便利です。
アウトライン化することで、テキストが図形としてPDFに保存されるため、イラストレーターで開いた時でも、フォントが切れるということがなくなります。

PDFの内容をPDFの編集ソフトであるAcrobatでアウトライン化する手順は以下のとおりです^[1]対応方法はバージョンによって異なります。

PDFのアウトライン化

• ［すべてのツール］から［印刷工程を使用］を選択
• ［印刷工程を使用］の中から［分割・統合プレビュー］を選択
• ［分割・統合プレビュー］の中から［すべてのテキストをアウトラインに変換］を選択し、適用

この対応をすることで、イラストレーターで開いても、フォントが切れているという状況がなくなり、そのまま任意のサイズで出力することができます。