What-if シナリオ分析とは何か?スケジュール管理やリスク管理で使われる分析手法

2020年11月6日

What-if シナリオ分析の概要

What-ifシナリオ分析(What-If Scenario Analysis)とは、仮説を立てて検証していく感度分析で、「仮説を立てたシナリオが発生した場合にどうなるのか」を考えていく分析方法です。主にプロジェクトマネジメントのスケジュール管理やリスク管理の場面で使われる手法です。

感度分析とは、リスク事象の影響度を分析して、どのリスク事象が潜在的な影響を一番大きく抱えているかを判断するための定量化技法です。リスク事象の値が変化したとき、どのように物事が変動するかを検証していきます。

各リスク事象を検証していき、好ましくないシナリオが起きた場合に、全体の結果に及ぼす影響をトルネードチャートに表していきます。どのようなことが想定されるのか、また、異常が出た場合の対処方法が明確になるため、詳細見積時にWhat-ifシナリオ分析が行われます。

What-ifシナリオ分析の方法

What-ifシナリオ分析は、各シナリオがどの程度の確率で発生するかを定量データで計測していきます。一般的に80%の振れ幅で、悲観的シナリオ10%、楽観的シナリオ10%の確率で起こりうるレベルで振れ幅を考えることが多いです。

トルネードチャートを使用する

トルネードチャートのイメージ(画像はWikiより)

What-ifシナリオ分析では、トルネードチャート(tornado chart)が使用されます。トルネードチャートとは、感度分析の結果を図示する際の手法です。図の形がトルネードに見えることから、トルネードチャートと命名されました。
変動幅の大きい順にシナリオを並べていくことによって、アウトプットに影響を与えるシナリオの順位を明確にすることができます。このトルネードチャート図は、エクセルやツールを活用して作成されることが多いです。

What-ifシナリオのメリット

なぜ、What-ifシナリオ分析を行う必要があるのでしょうか?
ここでは、What-ifシナリオ分析のメリットをご紹介します。

予測不可能なプロジェクトを成功に導く

プロジェクトは予測不可能な事象により、大きな影響を受けることがあります。そうした中、What-ifシナリオ分析を行うことで、プロジェクト開始前に起こりうるシナリオを把握することができます。分析結果を一覧にすることで、想定されるシナリオが明確になるため、最良のプロジェクトマネジメントをすることが可能です。
What-ifシナリオ分析では、災害リスクや契約メーカーの納品遅延などのさまざまなシナリオを想定していきますが、事前に想定することで緊急事態も慌てずに対処することができます。そのため、高品質なソリューション開発をする企業で、良く活用されている分析方法です。

必要なリソースを把握できる

プロジェクトを開始するためには、必要なリソース(ヒト・モノ・カネ)を用意しなければいけません。どの程度のリソースが必要になるかを想定して、準備する必要がありますが、プロジェクトは理想通りに進むことが少ないです。
そのため、最悪のシナリオを想定して必要な資源を見積る必要があります。
What-ifシナリオ分析を活用すれば、プロジェクトで起こりうる事態を一覧化することができるため、必要なリソースを把握する際に役立ちます。

損失の可能性を導き出せる

What-ifシナリオ分析は、プロジェクト開始前の詳細見積時に行われますが、さまざまなシナリオ発生の仮説を立てて検証していくことで、損失の可能性を導きだすことができます。
例えば、自然災害による損失などは発生頻度は低いですが、発生した場合の損失は大きなものになります。そのため、What-ifシナリオ分析を用いて、自然災害が発生した時にどの程度の損害が発生し、そのリスクに対してどのような対策をとっていかなければならないのかを考えていきます。
このようにWhat-ifシナリオ分析はリスク管理にも最適です。

リスク管理の優先順位が明確になる

What-ifシナリオ分析は、想定できるシナリオを並べて変化の値を一覧化する際にも使用されます。
変化の値が大きなシナリオは、リスク対策をしなければいけませんが、全ての対策を取るほどのリソースが割けないこともあります。そのような場合に、どのリスクを優先して対策すべきなのかを明確にすることができます。

参考