ネガティブ・ヴィジュアリゼーションとは何か?最悪のシナリオを書きだす手法を解説
ネガティブ・ヴィジュアリゼーションとは
ネガティブ・ヴィジュアリゼーションとは、最悪のシナリオを視覚化することによる瞑想または禁欲の方法です。
たとえば愛する人の死や失業した時のことを考え、その人生を書き留めます。その結果、以下のような効果が得られます。
- 失ったものへの感謝
- 最悪のシナリオの理解
- 対処法の理解
ネガティブ・ヴィジュアリゼーションを実施することによって、日ごろ気にしていなかった周囲のものに対して、感謝の気持ちを取り戻すことができます。たとえば、日ごろ面倒に思っていた仕事も、失業してしまうとなれば自身の生活が危ぶまれてしまいます。
このように、最悪のシナリオを考えることによって、あらためて感謝の気持ちを思い起こすことができます。
また、ネガティブ・ヴィジュアリゼーションによって、考えられる最悪のシナリオを理解することができます。たとえば「仕事を失くしたら、自分の歳では転職は難しい」など、どのような結果になるのかを把握する機会になります。
そして、最悪のシナリオが発生した場合の結果を把握していれば、その対処法をあらかじめ理解するきっかけにもなります。「失業したら、現在の家には住めないので、実家に帰らないといけない」など、最悪のシナリオが発生したらどうするかを考えていれば、現実に起こった時の精神的なダメージを軽減することができます。場合によっては、「失業したら実家に戻ることになるが、それも悪くない」というように、最悪のシナリオが発生した後の人生がそこまで悪くないように思えることもあるかもしれません。
このようにネガティブ・ヴィジュアリゼーションを実践することで、最悪のシナリオに対する恐怖を減らし、危機が発生した場合の精神的ダメージに対する準備を整えることができます。