変更マネジメント計画書の作り方と考え方を解説

2020年7月14日

変更マネジメント計画書とは何か?

変更マネジメント計画書とは、プロジェクトマネジメント計画書の構成要素の1つで、プロジェクト全体の変更要求を正式に認可して組み込む方法を記述した計画書のことです。
プロジェクトは段階的詳細化、つまり「プロジェクトの進行とともに細かな内容がはっきりしていく」という性質があるため、当初予定していた計画のすべてがそのまま実行されるということは期待することができません。
そのため、プロジェクトの途中で計画に変更がでることをあらかじめ想定し、変更が発生した時の対処を計画しておく必要があります。
それが変更マネジメント計画書です。

変更マネジメント計画書の構成

変更マネジメント計画書では以下の内容を記述していきます[1]PMBOK第6版、733頁。

  • 変更管理委員会
  • 権限範囲
  • 変更管理システムの実行方法

変更管理委員会

変更管理委員会とは、プロジェクトへの変更をレビュー、評価、承認、保留または却下し、その決定を記録伝達することに責任を持つ認可されたグループのことです [2]PMBOK第6版、733頁。
プロジェクトに変更が発生した場合、変更管理委員会が主導して進めていきます。
この変更管理委員会がどのようなメンバーで構成され、どのようなタイミングで招集されるのかを記述していきます。

権限範囲

変更マネジメント計画書でいう権限範囲とは、先ほどの変更管理委員会が持つ権限のことです。

変更管理システム(ツール)の実行方法

変更マネジメントでは、何かしらの変更管理ツールを使って進めていきます。
そのツールをどのように使っていくかを記述していきます。

1,2PMBOK第6版、733頁。