システム開発に欠かせないデバッグの意味とは?

デバッグとは何か

デバッグとは何か一言で言うと、プログラム上のバグの原因を見つけ出し修正する作業のことです。
バグという言葉は私たちの日常で広い意味で使われている言葉です。
想定外の挙動が起こった時に「バグった」と表現する若者言葉も浸透しています。
しかし、ここでの「バグ」はプログラム上の欠陥・不具合・エラーという意味で捉えてください。

デバッグはなぜ必要なのか

初めから仕様通り完璧に動くプログラムはあまりありません。
なぜなら、プログラムは人の手でプログラミングされているため、どうしても何らかのバグが潜んでいることが多いからです。
プログラミングの意図と違う挙動をしていたり、単なる綴り間違いなどの記述ミスであったりとバグの原因は様々です。
デバッグをしていないプログラムは、仕様通りに挙動しなかったり、エラーが起きてプログラムが異常終了したりする可能性があります。
バグだらけのプログラムをお客様に納品するわけにはいかないので、出来上がったプログラムはリリースする前に、きちんとチェックをしてバグを除去する(=デバッグ)必要があります。

どういう時に使われるのか

プログラムが出来上がると、まずはプログラムが正常に動くかどうかテストを実施します。
そのテストの中で、正常に動かない部分(=バグ)が見つかった時がデバッグの出番です。
テストでバグを見つけた段階では、バグの原因までは突き止めることはできていません。
「このような作業をしたら想定外の挙動を起こした」という事実しか分かっていないのです。
そのバグの原因を探るところからがデバッグのスタートです。
何が原因でその不具合(=バグ)が起きているのか、そのバグを取り除いて正常に動くようにするためにはどうすればいいのか調査し、正常に挙動するようにプログラムを修正します。
ここまでがデバッグの一連の作業です。
そして、デバッグを行ったプログラムが正常に動くのかどうか、また入念にテストを実施します。
テストをして、また別のバグが見つかった場合は、再びデバッグの出番です。
テストとデバッグはセットになっている作業とも言えます。
デバッグは地道で大変な作業ですが、質の高いプログラムを開発する上でかなり重要な作業になってきます。
また、デバッグ以前のプログラミングの際に、バグが起こりにくくデバッグがしやすいようにコーディングすることを心がけることも大切です。

参考