チームのパフォーマンスを高めるためには何に注意すればよいのか?PMBOK第7版から学ぶ9つの要因
チームのパフォーマンスを高める要因
チームのパフォーマンスを高める要因は様々です。
PMBOK第7版では、以下の9つの要因を挙げています。
- オープンなコミュニケーション
- 理解の共有
- オーナーシップの共有
- 信頼
- 協働
- 適応力
- 回復力
- エンパワーメント
- 認知
ここからは、これら9つの要因の中で聞きなれない言葉を補足していきましょう。
オーナーシップとは、「当事者意識」と言い換えることができます。チームの各メンバーがプロジェクトの成果に対して、オーナーシップ、すなわち当事者意識を持っていれば、チームのパフォーマンスは高まります。
適応力とは、環境や状況に合わせて作業方法を調整できる力のことです。最近では「アジャイル開発」の必要性や有効性が叫ばれていますが、その理由の1つがこの適応力にあります。当初の計画に対して硬直的にならず、柔軟に状況に合わせられるチームのパフォーマンスは高まります。
回復力は課題や失敗に遭遇した後、すぐに立ち直れる力のことです。
エンパワーメントとはチーム・メンバーに権限を与えることです。プロジェクト・マネジャーや一部のステークホルダーだけが意思決定するのではなく、チーム・メンバーにも権限を委譲し、独自の判断で仕事を進めることができると、チームのパフォーマンスは高まります。
認知は、評価の認知を意味します。つまり、自分が行った作業や、達成したタスクへの評価が正当になされると、チーム・メンバーのモチベーションが高まり、パフォーマンスも向上します。
これは組織の制度としての表彰という仰々しいものだけでなく、チーム・メンバー間の感謝など、身近な評価も含まれます。