【人月の神話】作業人数とコミュニケーションの労力の関係・n(n-1)/2
作業人数とコミュニケーションの労力の関係
ソフトウェアエンジニアリングの名著『人月の神話』では、作業人数(n)とコミュニケーションの労力の関係は以下の計算式から導くことができるとしています[1]フレデリック・P・ブルックス Jr.、滝沢徹 (訳) 、牧野祐子 (訳) 、富澤昇 (訳)『人月の神話 【新装版】』、丸善出版社、2014年、17頁。。
- コミュニケーションの労力 = n(n-1)/2
これを図にすると以下のような状態になります。

この計算式はなにか科学的に実証されているというほどではありませんが、非常に納得度の高い結果を出しています。
図1を見ると1人で作業をする場合はもちろんコミュニケーションが発生しないので0をとっています。
コミュニケーションは2人から発生し、これを最小の1と考えると、作業員が2人から3人へ1人増えただけで、コミュニケーションの労力は3倍になっています。
作業員が5人になると2人の時に比べて10倍のコミュニケーションの労力が必要になり、10人になると45倍にも膨れ上がります。
注
↑1 | フレデリック・P・ブルックス Jr.、滝沢徹 (訳) 、牧野祐子 (訳) 、富澤昇 (訳)『人月の神話 【新装版】』、丸善出版社、2014年、17頁。 |
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