プロジェクトキャンバスにおける「成果物(Deliverable)」とは何か?~そのプロジェクトは何を生み出すのか?~
プロジェクトキャンバスにおける「成果物(Deliverable)」
プロジェクトキャンバスの「成果物(Deliverable)」では、名前のとおり、プロジェクトで生み出していく成果物を定義していきます。
ウォーターフォール型のプロジェクトマネジメントであればWBSを、アジャイル型であればバックログ(スプリントバックログ)を作成していきます。
WBSもバックログも、最終的な成果物を得るために取り組むべき課題や作業が集まったものです。
WBSは、その課題や作業に全て対応すれば、成果物が完成し、プロジェクトが完了します。
一方で、バックログは「現在判明している課題やタスク」という意味合いが強く、プロジェクト中に追加されることがあります。
WBSとバックログについては、下記の記事もご参照ください。
成果物を定義するツール
BOSCARDフレームワーク
BOSCARDフレームワークとは、プロジェクトの範囲(スコープ)を定義するのに役立つ7つの要素のことです。
フランスのコンサルティングファームであるキャップジェミニ(Capgemini)で作成されたといわれるこのフレームワークでは、背景(Background)、目的(Objective)、範囲(Scope)、制約(Constraints)、仮定(Assumptions)、リスク(Risks)、成果物(Deliverables)に注目して、プロジェクトの範囲を定義していきます。
BOSCARDフレームワークについては、下記の記事もご参照ください。
プロジェクトマネジメントの三角形(鉄の三角形)
プロジェクトマネジメントの三角形とは、プロジェクトマネジメントの制約を表したモデルのことです。これはプロジェクトで得られる成果物の品質はスコープ(作業範囲)、費用、時間から成り立っているという考えで、「三重制約」や「鉄の三角形」などとも呼ばれます。
そして、スコープ、費用、時間という三大要素をふまえて、成果物を考えることが大切です。