Domain Authority とドメイン強度の違いとは?利用上の注意点を解説

2020年11月10日

Domain Authority とは

Domain Authority(以下、DAと略記)は、SEO会社のMoz社が提唱した概念であり、サイトの強さ(ドメイン強度)を示す指標のうちの1つです。
対応しているのは Google だけであり、Bingなどの他の検索エンジンは対象ではありません。

Google検索で上位に表示されるとサイトへのアクセスが増えるので、検索順位で上位を目指すのはサイトによる集客の基本です。検索順位を決定するドメイン強度の正確な数値を知る方法は一般に存在しませんが、DA を使うことでおおよそのドメイン強度を知ることはできます。

DA は「LinkExplorer」「MozBar」というツールを使うことで誰でも簡単に調べられます。

Page Authority とは

「LinkExplorer」や「MozBar」を使うと、DA と同時に Page Authority(PA)という数値も表示されます。

DA がドメイン(サイト全体)の強さを表すのに対し、PA は該当するページのみの強さを表します。検索時のランキングは、DA と PA の両方を加味して決定されます。

Domain Authority を決定する要素と計算式

DA は以下のような要素を元に算出されます。

  • 外部からの被リンク数
  • リンク元ドメインのドメイン強度
  • リンク元ドメインのバリエーション
  • スパムリンクの数
  • サイトのテーマとなるキーワードの世間的注目度

実際の DA の内部計算は Google の検索ランキングを親データとした機械学習によって常に最適化されます。つまり、DA の内部計算式は Google の進化に合わせて日々進化しています。

Domain Authority についての注意点

Domain Authority は相対値

DA は絶対値ではなく、相対値です。もし、Facebook が新たに10億の新規リンクを獲得したならば、世界中のサイトの DA は相対的に少しずつ低下することになります。また、サイトのテーマと関連するキーワードが世間で注目を集めたならば DA は向上しますが、同時に競合サイトの DA も向上します。

DA の絶対値に意味は無く、重要なのは競合となるサイトの DA との相対値です。

Domain Authority ≠ ドメイン強度

Moz社は Google が決定するドメイン強度を研究し、独自の計算式でドメイン強度に近いものを算出することに成功しました。DA とドメイン強度に相関があることは間違いありませんが、DA とドメイン強度は本来別物です。
Google が DA を参照することはないので、DA のスコアが実際の検索順位を反映していない、という状況は十分に有り得ます。

「DA も PA も競合より上位にあるのに、Google の検索順位では下位に表示されている」という場合、その原因を知る方法はありません。DA と Google は日々アップデートされていくため、先述の差は今後縮まるかもしれませんし、広がっていくかもしれません。DA は参考程度に考え、実際の検索順位との差異には目をつぶりましょう。

Domain Authority の活用

DA は競合サイトとの差を可視化します。漠然と優劣を比較するのではなく、DA で比較することで、「あとどのくらい DA を上げれば競合に勝てるか」を数値で把握できます。

DA や PA を参考に、最初から勝てるはずのない勝負を避け、勝てる見込みのある勝負を合理的に選択しましょう。

ドメイン強度についてさらに知るには

今回はドメイン強度の疑似的な指標であるDomain Authorityについて解説していきました。
Googleがドメイン強度の数値を提示しないため、Domain Authorityはドメイン強度の近似値を知るツールとして非常に有用です。
しかし、SEOを考える上では正確なドメイン強度の知識も付けておかなければなりません。
このドメイン強度については、下記の記事で解説していますので、よろしければご覧ください。