組織やプロジェクトのカイゼン・変革に使える手法のまとめ

2023年8月8日

バリューストリームマッピング

バリューストリームマッピングとは、顧客に対して、製品やサービスを提供するまでに必要となるプロセスと生み出される価値(バリュー)を可視化するという分析手法で、リーンソフトウェア開発の22のツールにも数えられています。そして、この手法で作成された図をバリューストリームマップと呼びます。

ジョン・コッターの変革を導くための8つのプロセス

リーダーシップ論の権威であるジョン・コッターは変革を導くための8つのプロセスを提唱しています。その8つのプロセスは以下のとおりです。

  • 危機意識を高める
  • 変革推進のための連帯チームを築く
  • ビジョンと戦略を生み出す
  • 変革のためのビジョンを周知徹底する
  • 従業員の自発を促す
  • 短期的成果を実現する
  • 成果を生かして、さらなる変革を推進する
  • 新しい方法を企業文化に定着させる

BPR(Business Process Re-engineering:業務プロセス改革)

近年、多くの企業が働き方改革やデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めていく中で「BPR」が注目されています。BPRはビジネスプロセス・リエンジニアリング(Business Process Re-engineering)の略称であり、現在の社内の業務内容や業務フロー、組織構造などを根本的に見直し、再設計するものとなります。

ADKARモデル

ADKARモデルは、米国Prosci社のジェフリー・ハイアットが書籍『ADKAR: A Model for Change in Business, Government and Community』で紹介した組織変革モデルです。
比較的シンプルなモデルであり、組織変革として5つのステップとなる「Aware(認識)」「Desire(願望)」「Knowledge(知識)」「Ability(能力)」「Reinforce(強化)」の頭文字から「ADKARモデル」と呼ばれています。

OKR

OKR(Objectives and Key Results)とは、組織にて設定する目標と、目標に対して成果を結びつけることで方向性を明確にする目標管理の手法です。「目標」を意味する「Objectives」「主要な結果」を意味する「Key Results」を組み合わせた言葉として「OKR」と呼ばれています。

傾向分析

傾向分析とは、「数学的モデルを用い、過去の結果に基づいて将来の成果を予測する分析技法」のことを指します。
現在の傾向を把握し、組織の改善につなげていきます。

KPT

KPTとはプロジェクトを振り返り、改善していくための手法です。Keep、Problem、Tryの頭文字を取った言葉で「ケプト」と読みます。それぞれ以下のような意味を持ちます。

  • Keep:よかったこと、継続したいこと
  • Problem:悪かったこと、改善したいこと
  • Try:チャレンジしたいこと

プロジェクトの反省会

プロジェクトでは様々な教訓が得られます。しかし、その教訓は何もしなければ個人の知識に留まり、組織として活用することはできません。
そのため、プロジェクトが終わった後は反省会を開き、教訓登録簿教訓リポジトリのように、スタッフの誰もがその知識を活用できる形で保存しておくとよいでしょう。