不確実性コーン、プロジェクトの段階的詳細化とは何か?プロジェクトの特性を解説

2020年12月16日

不確実性コーンの概要

出典:Mike Cohn (著)安井力(訳)、角谷信太郎 (訳)『アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~』 毎日コミュニケーションズ、2009年、27頁。

不確実性コーンとは、1981年にバリー・ベームが発表し、後にスティーブ・マコネルが命名した、ソフトウェア開発の各段階での不確実性を示した図です[1]出典:Mike Cohn (著)安井力(訳)、角谷信太郎 (訳)『アジャイルな見積りと計画づくり … Continue reading
プロジェクトというのは初期段階で予想したものや計画したものは現実との乖離が大きく、プロジェクトの進行とともにその乖離が縮まっていくという性質を表しています。
この不確実性コーンと言うのは、ウォーターフォール型の開発様式を選んだ場合を想定していますが、例えば、初期のプロダクト定義をしている段階でプロジェクトのスケジュールを予測したとしても、60~160%の振れ幅がでてしまい、「プロジェクト完了まで10週間必要」と見積もられたスケジュールも、実際には6週間で終わる可能性もあるし、16週間かかってしまうこともあります。

段階的詳細化の概要

段階的詳細化とは、プロジェクトマネジメント協会(PMI)が発行しているPMBOKで解説されているプロジェクトの特性の1つで、得られる情報が増え、より正確な見積りが可能になるにつれて、プロジェクトマネジメント計画書が詳細化していく性質を表しています。
つまり、プロジェクトというのは初期段階では詳細まで把握することはできず、時間の経過とともに詳細が明らかになっていくことを示しています。

不確実性コーンや段階的詳細化への対処法

このように不確実性コーンや段階的詳細化は表現こそ若干異なるものの、意味していることは等しく、両者ともに「プロジェクトの初期では正確な計画は難しい」ということを意味しています。
これまではプロジェクトの初期段階で詳細な計画を練り、それを実施していこうとするウォーターフォール型のプロジェクトマネジメントが主流でしたが、最近では変化に対応していくためにアジャイル型のプロジェクトマネジメントの必要性が叫ばれています。
アジャイル型のプロジェクトマネジメントのように、定期的に計画を見直し、状況に応じて柔軟に対処できるようなプロジェクト・チームづくりをすることが、不確実性コーンや段階的詳細化への対処法と言えるでしょう。

アジャイル型のプロジェクトマネジメントについては、下記の記事もご参照ください。

参考

1出典:Mike Cohn (著)安井力(訳)、角谷信太郎 (訳)『アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~』毎日コミュニケーションズ、2009年、26頁。以下、『アジャイルな見積りと計画づくり』と略記。