リファレンス・アーキテクチャとは何か?活用シーンとメリットを解説

2021年7月7日

リファレンス・アーキテクチャの概要

英語でリファレンスとは「参照」などの意味を持ちます。IT用語におけるアーキテクチャとは、主に基本的な構造や設計を指す言葉です。
リファレンス・アーキテクチャをそのまま翻訳すると、「参照するための設計」となります。
マニュアルや手順書に近い印象を受けますが、実際のリファレンス・アーキテクチャはより多くの情報量を詳細に記したものです。

リファレンス・アーキテクチャの活用シーン

多くの場合、リファレンス・アーキテクチャは何らかのシステムやサービスを提供する側が、システムやサービスのガイドとして用意します。
何らかのシステムやサービスを作りたい・取り入れたいと考えたユーザーが、検討する際に参照できるものがリファレンス・アーキテクチャです。

リファレンス・アーキテクチャはもちろん手順書としての機能を果たすこともありますが、それ以上に重要なのが「ユースケース(基本的な使用例)」「推奨事項」などの網羅された情報です。
通常の手順書や説明書は使い方のみが記されていますが、リファレンス・アーキテクチャではその他に「このシステム・サービスを使った例」「システム・サービスの使用を推奨される場面」などが記載されています。
さらにシステム・サービスを導入することでユーザーにどのようなメリットがあるか、どのような発展が望めるかなどが記されているものもあります。
リファレンス・アーキテクチャは、「ユーザーが気になるあらゆる要素」が包括的に含まれたガイドと言えるでしょう。

リファレンス・アーキテクチャのメリット

リファレンス・アーキテクチャを活用することで、様々なメリットがあります。
ユーザーがリファレンス・アーキテクチャを参照した場合、どのような恩恵を得られるのかよりイメージがしやすくなります。
多くの場合、リファレンス・アーキテクチャが用意されるのは、複雑なシステムやサービスです。一般のユーザーはこれらのシステムやサービスに興味を持っても、導入以前に全体の理解や把握に頓挫してしまうことも珍しくありません。
リファレンス・アーキテクチャはこのようなハードルを下げるのに適しています。

また、リファレンス・アーキテクチャはあらゆる状況やケースを包括しているため、既存のユーザーが閲覧した際も、知らなかった活用法やサービスを導入するきっかけにもなります。
ユーザーがリファレンス・アーキテクチャを介して企業などに働きかけることで、企業側もよりイメージや知識を共有しやすくなります。

参考