オンプレミスとは何か?システム運用の基本を解説

2021年2月10日

オンプレミスの概要

オンプレミスとはサーバーやストレージを用意した上で、自社の敷地内に設置し運用・管理することを指します。
Amazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドが登場する前は、オンプレミスがごく一般的なシステムの運用方法でした。
オンプレミスは、インターネットへの接続が必須とならない点も特徴の1つです。

オンプレミスのメリット・デメリット

オンプレミスのメリット

オンプレミスのメリットには、以下の4点が挙げられます。

  • システムに合ったハードウェアを自由に選べる。カスタマイズや他のシステムとの連携も自由
  • LAN内で完結する通信なら、インターネットの接続状況に影響されずに済む
  • セキュリティ対策の状況を、自社で完全に把握できる
  • 通信の速度や品質を確保しやすい

オンプレミスのデメリット

一方でデメリットには、以下の3点が挙げられます。

  • 初期コストが高額になりがち。運用開始までの期間もかかる
  • サーバーやストレージなど、システムの増強にも期間を要する
  • 運用管理やトラブル対応、バージョンアップなどを行う手間がかかる

オンプレミスは高速で安心・安全、自由な構成で組めるメリットがあります。一方でコストや手間がかかること、システム増強も簡単に行えないことはデメリットといえます。

オンプレミスはなぜ必要なのか

パブリッククラウドが広く使われる現在でも、オンプレミスが不要になったわけではありません。以下に挙げる5つの理由により、今でも必要とされています。

  • インターネットに接続しないシステムがある
  • インターネットから切断されている状態でも、業務の継続が要求される場合がある
  • データを社外に持ち出さない要件や、高いセキュリティが要求されるケースにも対応可能
  • データを長期間保管する場合は、オンプレミスのほうが低コスト
  • オンプレミスは、特殊なシステムにも対応が容易

パブリッククラウドは運営会社が指定した場所にデータを保管する都合上、常時インターネットに接続していることが必須です。従って物理的に外部との接続を制限する場合は外部のクラウドサービスを使えないため、オンプレミスが必須です。インターネットから切断されている状態で業務を継続できる必要がある場合も同様です。

システムによっては、要件に「データを社外に持ち出さない」条件が明記される場合があります。秘匿性の高いデータを扱うシステムは、その一例に挙げられます。また業務によっては、高いセキュリティが求められる場合もあるでしょう。このような場合も、オンプレミスが必要です。

オンプレミスが求められる理由には、コストの面も挙げられます。パブリッククラウドは初期コストが低いものの、保存するデータ量が増えるとランニングコストも増加します。これに対してオンプレミスは初期コストこそ高いものの、いったん設置すればランニングコストが安く済むことが強みです。

また、パブリッククラウドでは多くのソフトウェアに対応するものの、すべてに対応するとは限りません。
職務内容によっては、クラウドサービスで対応できないシステムを使うケースもあります。このような場合も、オンプレミスが求められます。