お問い合わせフォーム作成で失敗しないために確認しておきたいこと

2021年12月10日

トラブルになりやすいお問い合わせフォームの制作

お問い合わせフォームはホームページでも重要な機能の1つです。お問い合わせフォームが正しく機能していないと、せっかくのビジネスチャンスを逃すだけでなく、情報漏洩につながったりします。
今回はお問い合わせフォームの制作プロジェクトを成功させるために確認しておきたい項目を掲載いたしました。

使用しているメーラーは何か(あるいはどのメーラーを対象にするのか)

すべてのメーラーで正しくお問い合わせフォームからのメールを通知するのは不可能に近い話です。

はじめからあきらめたようなことを言ってはいけないと思うのですが、この点はクライアントと制作会社がしっかりと共通認識をもっていなければなりません。

メーラーとはGmailやマイクロソフトの、Outlookなどのメールソフトのことです。

Gmailは文字化けなども少ないのですが、Outlookでは細かな設定ができる分、文字化けが激しかったり、見た目が崩れてしまったりします。

現在ではOutlook・Gmail・Yahoo!メール・Windows Live Mail・Thunderbirdで正常に動いていれば、会社で使用されているメーラーの80%以上対応できている状態だといえますが、マイナーなメーラーだと検証作業をすることが困難になってしまうので、その点も注意しておきましょう。

文字化けしていないか

お問い合わせフォームでよくある問題は文字化けです。

この文字化けですが、理由としては2つあります。

  • ①制作会社が文字コードの設定をしていない
  • ②確認しているクライアント側のメーラーの文字コードが特殊

①は制作会社側のミスなので、修正してもらえばいいことです。

しかし、②はクライアント(つまり発注者)が社内でどうすればよいのか相談する必要があります。

fromアドレスをどうするか

問い合わせをしたユーザーに送るメールアドレスを何にするか?また正しく表示されているかを確認する必要があります。

メーラーで「from:XXX」として表示されるメールアドレスは使用していないメールアドレスも大丈夫です。

そのため、メールアドレスから「どこから来たメールなのか」がわかるようなアドレスがユーザーにとっては優しいでしょう。

配送時間は間違っていないか

朝8時に送ったのに、夕方16時にメールが届いた扱いになっているというように、時間の設定が正しくなされているか確認しなければなりません。
その場合、お問い合わせフォームのプログラムとサーバーの設定を疑う必要がありますので、制作会社に質問してみましょう。

セキュリティ対策

これは制作会社が意識することですね。

不正なスクリプトタグやOSコマンドインジェクションなどを通過させないようにエラーチェックしないと、お問い合わせフォームが原因でサイバー攻撃の踏み台にされてしまいます。

エラーチェック

エラーチェックをJavaScript(JS)で作成すると、少し知識のある人ならブラウザのJSの機能をOFFにすることで、エラーチェックを潜り抜けることができます。また、何らかの通信障害の際もJSの機能が切れてしまうことがあります。

つまりせっかく実施したセキュリティ対策が無意味になってしまいます。

そのため、ユーザーが簡単に操作できないPHPプログラムで記述するなど、JSをOFFにしてもエラーチェックが行えるようにしないといけません。

データの引き渡し

確認画面から編集ボタンを押したときに、入力した内容が正しく表示されているか確認する必要があります。
これはブラウザの戻るボタンを押しても同様で、入力したデータがフォームに記述された状態になるようにします。

電話番号

不必要な入力をさせないため、電話番号は数字のみを入力させることがあります。

しかし、電話番号については、半角数字の入力だけ許可すると、最近では海外からのお問い合わせもあるため、+81…のような海外の入力形式に対応できないことがあります。
そのため、ターゲットとするユーザーによっては半角数字だけでなく、記号を許可するとよいでしょう。

問い合わせ者と管理者あてのメールを間違って送っていないか

制作側のミスで問い合わせをしたユーザーに対して送るメール(いわゆるThanksメール)と会社の管理者に送られるメールを入れ違えてしまうことがあります。

ユーザーに送られるメールであるため、一度のミスで信用を損ねてしまいます。

しっかりとテストメールを確認し、必要であれば制作会社にプログラムコードを解説してもらうなどして、ミスが出ないよう万全を期しましょう。