ITILファンデーションの勉強法を解説 ~おすすめの参考書・Webサイトなど~
ITIL認定資格は、ITILや、ITサービスマネジメントについての知識を証明する世界共通の資格です。ITIL認定資格の入門にあたるITILファンデーションは、ITサービスマネジメントおよびITILについての基礎知識を幅広く問うものであり、難易度はそれほど高くありません。
本記事では、ITILファンデーション合格に必要な学習時間や学習方法について紹介します。これからITILファンデーションの受験を考えている方は是非参考にしてみてください。
ITILファンデーションの試験問題
ITILファンデーションの試験形式は、以下の通りです。
- 問題数:40問
- 出題形式:四肢択一、CBT方式
- 試験時間:60分
- 合格点:65%以上
- 合格発表:試験終了後
ITILファンデーションの試験は選択式で、用語の定義を問う問題が多く出題されるのが特徴です。
定義を問われる問題の選択肢の多くは、全く別の定義となっていることが多いため、なんとなく用語を覚えているだけだと回答に迷うことになってしまいます。
そのため、試験対策としては、選択肢の用語を見て、何の定義なのか答えられるようにしておくことが大切です。
ITILファンデーション合格に必要な学習時間の目安
一般的に、ITILファンデーションに合格するために必要な学習時間は20~40時間と言われていますが、IT知識の有無など個人差もあるため、時間よりも理解度を意識して勉強を進めることが大切です。
受験情報サイトである「みんなの受験記」「合格体験記」などのサイトには、学習時間や勉強方法などが投稿されています。
これらのサイトでは実際に合格までにかかった学習時間や、どのような参考書が役に立ったかなどが投稿されており、学習計画を考える上で参考になります。
受験情報サイトを見ると、合格までの学習時間は、短期集中の人で2~3週間、しっかり学習期間をとった人は数ヶ月というのが多いようです。
ITILファンデーションの勉強方法
ITILファンデーションでは、ITサービスマネジメントに関する単語や用語を問う問題が多く出題されます。そのため、用語の意味を理解し、説明できるようにしておくと良いでしょう。出題形式は四択で、パターンも決まっているため、過去問や予想問題を繰り返し取り組むことが合格への近道となります。
具体的な学習方法について紹介します。
テキストを利用する
ITILの基本的な知識をある程度おさえた上で問題にとりかかると、理解が進みます。ITILの考え方やITサービスの管理を体系的に学ぶにはテキストを利用するのがおすすめです。
以下で、おすすめのテキストをいくつか紹介します。
ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ
『ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ』は図が多く、初心者でもわかりやすい内容の一冊です。
「旅館にITILを導入したらどうなる?」など、ユニークなケーススタディが紹介されており、ITILのプロセスがわかりやすく解説されています。
IT Service Management教科書 ITIL ファンデーション シラバス2011
『IT Service Management教科書 ITIL ファンデーション シラバス2011』は通称黄色本と呼ばれるITILの有名な参考書です。必要な知識が整理されてまとめられています。
内容を暗記すれば合格はほぼ間違いないと言われるほど無駄なく情報がまとめられています。また、確認問題や模擬試験2回分が掲載されています。
Webサイトを利用する
問題演習はWebで利用できる問題集がおすすめです。
Web問題集を利用すると、スマートフォン、PCどちらからでも時間がある時に学習を進めることが可能です。
また、間違った問題だけを繰り返し解くこともできるため、効率よく苦手な部分のみを学習できます。
以下でおすすめのWeb学習サイトを紹介します。
Ping-t
IT資格の合格を目指す人が利用する学習サイトです。ITILファンデーションのバージョン3向けの問題集「最強WEB問題集ITILファンデーション(2011)」が無料で利用できます。用意されている問題の数が多く、それぞれの問題に対して詳しい解説があるのが特徴です。
Ping-tには、問題の他にも助け合いフォーラムや合格体験記などもあります。
CramMedia
IT資格の問題を提供する有料の学習サイトです。問題数や解説の充実面で比較するとPing-tより少し劣る点もありますが、ITILの新しいバージョンであるITIL4の問題にも対応しているのが特徴です。
学習の進め方
ITILファンデーションは試験問題のパターンが決まっているため、問題を繰り返し解き、解説やテキストで理解を深めるような勉強方法がおすすめです。
まずテキストを一周読み、ITILの概要をざっくり理解した後、問題集を解いてわからなかった部分をテキストに戻って確認することを何度も繰り返すと理解が進みます。
また、問題を解く中で出てきた用語を書き出したり、図にしてみたりすることも、理解が定着するためおすすめです。