共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の違いとは何か?暗号化技術について解説
暗号化とは何か

暗号化とは、データの盗聴に対抗するため、平文と呼ばれる本来の姿の文書を、意味のない文字列などで表現することです。
暗号化には主に共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の手法があります。
共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の違い
情報処理技術者試験にも暗号化技術の問題は頻出します。それらの問題は「共通鍵暗号方式」「公開鍵暗号方式」の違いを問うものがほとんどです。
この両者の違いをまとめると以下のようになります。
共通鍵 | 公開鍵 | |
---|---|---|
方式 | AES | RSA |
鍵の数 | 1つ | 2つ |
管理の手間 | 煩雑 | 比較的楽 |
デジタル署名 | 使われない | 使われる |
AESとは
共通鍵方式に使用されている技術としてAESが挙げられます。
AES(Advanced Encryption Standard)とは、DESの後継規格としてアメリカ政府が制定した標準暗号方式です。
ブロック長は128ビットで、使用する共通鍵の長さは128/192/256ビットのいずれかを選択できます。
公開鍵暗号方式
公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには、暗号化のための鍵を公開することによって、鍵管理の手間を減らします。