ネットワークエンジニアとはどのような仕事か?業務内容とシステムエンジニアとの違い、求められるスキル・資格などを紹介

2022年2月25日

ネットワークエンジニアとは

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ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計、構築、運用、保守を行う技術者のことです。
ネットワーク機器を扱い、ネットワーク全般に関する仕事を行います。
ネットワークエンジニアが扱う機器には、ルーター、スイッチ、ファイヤーウォール、UTMなど様々な種類があります。

ネットワークエンジニアの業務

担当する内容により、大きく以下の4つに分類されます。

  • ネットワークの設計
  • ネットワークの構築
  • ネットワークの運用
  • ネットワークの保守

ネットワークの設計と構築はセットで請け負うことが多いです。
その場合、同じ人間、同じチームで設計から構築まで行います。

以下では、各業務について具体的に説明します。

ネットワークの設計

ネットワークの設計では、ネットワークの基礎となる部分を担当します。
まず、クライアントから要件をヒアリングし、設計書に落とし込みます。
要件に応じて、機器の選定、使用する機能の確認などを行います。
次に、設計書をもとに、機器の設定や、検証を行います。
設計段階で、ミスをなくすため、設計書や検証、コンフィグのレビューを何度も行います。

コンフィグについては、下記の記事もご参照ください。

ネットワークの構築

作成した設計書やスケジュールをもとに、構築を行います。
構築は、新たにネットワークを作るだけでなく、古い機器を撤去して新しい機器に入れ替えるリプレースなども含まれます。
ネットワークの規模が大きい場合は、複数回に分けて構築を行います。
企業や金融系ネットワークでは、日中帯にネットワークを止めることが出来ないため、システムが停止した夜から朝にかけて作業することになります。
作業可能な時間が限定され、一度に作業できる範囲が限られてしまうため、複数回にわたり段階的に構築を行います。

機器の入れ替え(リプレース)については、下記の記事もご参照ください。

ネットワークの運用

ネットワークの平常を保つための対応を担当します。
ネットワークは、構築後に追加で要件が入る場合があります。利用ユーザー数が増えたことによる、ネットワーク機器の増設などです。
金融系ネットワークでは、支店やATMの追加に伴い、ネットワーク機器に設定変更を行うことがあります。

ネットワークの保守

ネットワークにトラブルが発生した際の対応を担当します。
機器が故障したり、通信ができなくなった場合、必要に応じて、機器交換、設定変更などを行います。
ネットワーク保守は24時間監視の体制をとることが多く、トラブルが発生した際に、迅速に対応します。
保守は、構築したネットワークを安定して維持するために必要なものです。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの違い

OSI参照モデルとネットワークエンジニア・システムエンジニアの仕事の範囲
OSI参照モデルとネットワークエンジニア・システムエンジニアの仕事の範囲

ネットワークエンジニアと似た職種がシステムエンジニアです。
両者はクライアントから要件をヒアリングし、要望に沿った形で、設計、構築、保守を行う点が共通しています。
しかし、ネットワークエンジニアとシステムエンジニアは扱う内容が異なります。

システムエンジニアが扱う領域は、コンピューター内のプログラムです。
アプリケーションや、PCやサーバー上で動作しているソフトやアプリなどです。
OSI参照モデルでいうところの第5層のセッション層、第6層のプレゼンテーション層、第7層のアプリケーション層にあたります。

一方、ネットワークエンジニアが扱う領域は、OSI参照モデルでいうところの第2層のデータリンク層、第3層のネットワーク層、第4層のトランスポート層にあたります。
サーバーやPC間を結び、通信できるようにネットワークでつなげるのが、ネットワークエンジニアの仕事です。
ネットワーク機器の設置、ケーブル接続などの物理作業も含まれます。

ネットワークエンジニアに求められるスキル

ネットワークエンジニアは、専門性が求められる技術職です。
専門的な技術はもちろんのこと、様々なスキルが求められます。

以下では、ネットワークエンジニアに求められるスキルについて具体的に説明します。

ネットワークに関する専門的な知識

ネットワーク分野に限らず、IT分野には専門用語が多くあります。
専門用語を理解した上で仕事をする必要があります。
ルーティングやプロトコルに関する知識は必須です。

学習する姿勢

IT分野は日々新しい技術が出てくるため、その都度勉強が必要になります。
また、ネットワークエンジニアは、設計や構築段階で、うまくいかない、想定通りにならないといった壁にぶつかることが多い仕事です。
その際、投げ出さず、自分で調べて解決方法を考える力が必要です。

トラブルシュート対応

設計や構築段階でうまくいかない事態が頻繁にあります。
その際に、トラブルの原因を探すために障害の切り分けが必要になります。
ネットワークの借用時間が決まっているため、決められた時間内でトラブルを解決する必要があります。
やみくもにトラブル箇所を探すのではなく、これまでの経験や知識をもとに、切り分けをするスキルが必要です。
常に学習する姿勢を持ち、実践で経験を積むことで身につくスキルです。

ネットワークエンジニアに必要な資格

ネットワークエンジニアとして仕事をするのに、必ず必要な資格はありません。
しかし、ネットワークエンジニアとしての知識や技術を客観的に証明できる資格があります。
下記に代表的な資格を紹介します。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • ネットワークスペシャリスト
  • シスコ技術者認定CCNA
  • シスコ技術者認定CCNP