ITベンダーとSIerの違いとは?選ぶ際のポイントを徹底解説
今回は、ITベンダーの定義やSIerとの違い、ITベンダーの選び方まで解説します。
ITベンダーを選ぶ際の注意点なども併せて紹介しますので、参考にしてください。
ITベンダーとは
ベンダー(Vendor)とは英語で「行商人、売り手」という意味です。
ITベンダーは、自社や他社で開発した商品やサービスなどをエンドユーザーに提供する販売会社のことです。
提供する商品の種類によって、ハードウェア・ベンダーやソフトウェア・ベンダーと呼ばれることもあります。
また、提供するサービスを自社で製造している場合は、ベンダーのことをメーカーと呼ぶことがあります。
よくサプライヤーと同等に扱われることがありますが、サプライヤーは供給先がメーカーなどエンドユーザーではない場合も使われるので注意が必要です。
似た用語が多いので、「提供するモノ・サービス」と「提供する相手」をしっかり押さえて使い分けましょう。
ベンダーとSIerの違い
SIerとは「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称で、SI(System Integration、システムインテグレーション)に「それをする人や企業」を意味する接尾辞 “-er"を付けた造語です。
SIerは顧客から要望を聞いた上で開発をおこないます。
これに対してITベンダーは自社や他社で製造した商品を販売するので、SIerの方がより請負範囲は広いと言えます。
国内ITベンダー代表例
国内ベンダーの代表例は以下の通りです。
- 富士通株式会社
- 株式会社日立製作所
- 株式会社NTTデータ
- 日本電気株式会社(NEC)
- 日本IBM株式会社
- TIS株式会社
- 野村総合研究所(NRI)
ITベンダーを選ぶ時のチェックポイント8個
ITベンダーを選ぶ時に気をつけたいポイントは以下の通りです。
- 予算にあっているか
- 口コミが良いか
- 導入予定のシステムの実績が豊富か
- 計画に無理がないか
- 大手にこだわらないこと
- 最新技術を取り入れているか
- コミュニケーション力はあるか
- アフターフォローが手厚いか
見落としがちな注意点なども含めて、以下で詳しく解説していきます。
予算にあっているか
まずはシステム導入にかかる予算を検討しましょう。
また、導入後の運用コストなどもチェックします。
口コミが良いか
導入実績をチェックしたり、可能であれば導入先での評判を確認したりしましょう。
SNSでの口コミも積極的に収集します。
導入予定のシステムの実績が豊富か
導入予定のシステムや類似システムの実績を確認しましょう。
大手であっても得意不得意があるため、規模にこだわらずに実績数から検討します。
計画に無理がないか
提出された工程や人員数を確認し、不足がないか確認します。
安くても計画に無理があると、納期が遅れる可能性があるので注意しましょう。
大手にこだわらないこと
規模にこだわるよりも、実績を重視した方が自社にあったベンダーを選ぶことができます。
大手は安心感がありますが、そこだけにとらわれないようにしましょう。
最新技術を取り入れているか
IT業界の動きは早く、新しい技術が次々と生み出されています。
それらを採用するスピードが早い企業であれば、他にない提案をもらえたり、優秀な人材が集まっていたりすることが多くあります。
コミュニケーション力はあるか
モノづくりにおいて、小さな認識のズレが多大な修正時間を発生させてしまうことがあります。
ニーズをきちんとくみ取った提案を受けることができる企業を選びましょう。
アフターフォローが手厚いか
導入後のアフターフォローについても確認しましょう。
システムは万全なものではありません。
導入後に思わぬバグが発生した時も、すぐに対応してもらえるか確認が必要です。
これらのポイントを踏まえ自社にとって最適なベンダーを選びましょう。
ベンダーの選定についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もご参照ください。