プロジェクト憲章とプロジェクトマネジメント計画書の違いとは何か?

2020年2月3日

新人プロマネには違いが分かりにくい2つの文書

プロジェクト・マネジャーに任命されると様々なプロジェクト文書を作成していきます。
しかし、新人のプロジェクト・マネジャー(以下、プロマネと略記)にとっては、いったい何から手を付けたらいいかわからなくなるのではないでしょうか。
PMBOKやその解説書などを読むと、プロジェクトのはじめにはプロジェクト憲章プロジェクトマネジメント計画書を作成するべきとありますが、プロマネは何をすればよいのでしょうか。
今回はこうした右も左もわからない新人プロマネに向けて、プロジェクト憲章とプロジェクトマネジメント計画書の違いと作成のタイミングについて解説していきます。

プロジェクト憲章とプロジェクトマネジメント計画書の違い

プロジェクト憲章とプロジェクトマネジメント計画書の違いとは、簡単にいうとプロジェクトを始める際に作る企画書とプロジェクトが始まった後に作る計画書の違いです。
そのため、プロジェクト憲章というのは、必ずしもプロマネが作るわけではなく、プロジェクトの発起人や企画者が作成していきます。
一方プロジェクトマネジメント計画書は基本的にはプロマネが作成していき、今後のプロジェクトの進め方について、プロジェクト・チームに合意をとっていきます。
これらの違いをまとめると以下のような表になります。

プロジェクト憲章プロジェクトマネジメント計画書
作成される時期プロジェクトの開始前プロジェクトの開始後
作成する人プロジェクトの発起人・企画者プロジェクト・マネジャー
内容プロジェクトのゴール(目標)は何か?プロジェクトのゴール(目標)にどうやって到達するか?

プロジェクト憲章をよくみてプロジェクトマネジメント計画書を作成する

上述の通り、プロジェクト憲章はプロジェクトの開始前に作成するものです。プロジェクトの開始前に作られるのであれば、プロマネはプロジェクト憲章を気にしなくてもよいのでしょうか。
実はそうではありません。むしろ、プロマネは定期的にこのプロジェクト憲章を確認し、運用しているプロジェクトが当初の目的から外れていないか監視する必要があります。
特にプロジェクトが始まってすぐに作成するプロジェクトマネジメント計画書では、プロジェクト憲章を見ながら、「何をするのか」というスコープや「いつまでに完了させなければならないのか」というスケジュールを考えていく必要があります。

周囲の協力を得られなかったらプロジェクト憲章を錦の御旗にしよう

プロジェクト憲章が作成される目的は、プロジェクト憲章により組織からプロジェクトの正式な認可を受け、組織の資源を使用できるようにすることです。
新人プロマネは周りにプロジェクト・メンバーにどのくらい協力を要請してもよいのかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。しかし、プロジェクト憲章をみれば、そのプロジェクトで社内の資源をどの程度使ってよいのかが書かれています。
もしプロジェクト・チームのメンバーに非協力的なメンバーいても、プロジェクト憲章に担当者として謳われていたら、その人はそのプロジェクトに協力をする義務が発生します。
周囲の協力を上手く得られないと感じたら、プロジェクト憲章を確認し、その内容を錦の御旗として使っていきましょう。