今すぐ始められる迷惑メール対策 ~迷惑メールの特徴と迷惑メールを減らす方法を解説~

2023年6月22日

目次

迷惑メールの種類

迷惑メールを大きく分類すると以下の表のようになります。

マルウェアが添付されたメールパソコンにマルウェアを感染させることを目的とした迷惑メール
フィッシングメール個人情報などの窃取を目的とした迷惑メール
スパムメール不特定多数に大量に送信される迷惑メール
標的型攻撃メール特定のターゲットに対して明確な目的をもって送信される迷惑メール

どのような迷惑メールであっても、メール自体は大した脅威にはなりません。
しかし「マルウェアが添付されたファイルを実行してしまう」「本文中のフィッシングURLをクリックしてしまう」などの誤った対応によって、被害が発生する確率が高くなります。

迷惑メールは無視することが最大の対策

インターネット上ではさまざまな迷惑メール対策が紹介されていますが、どのようなメールであれ、受信するだけでは何らかの被害が発生することはありません。

つまり、受信したメールの中から迷惑メールを見極めて、無視すればそれで終わりです。更に迷惑メールの受信数自体を減らせば、対策にかかる手数を減らせるでしょう。

まずは迷惑メールが持つ特徴について解説します。ここで解説する特徴を持つメールを迷惑メールの候補として捉えてみましょう。

【特徴1】英語ばかりのメール

最近は少なくなりましたが、英語ばかりで書かれているメールは迷惑メールの恐れがあります。ただし、海外のECサイトやWebサービスを利用している場合、正規のメールであっても、英語ばかりというケースも実際にあります。

もし英語ばかりのメールを受信したら、まずは送信元を見て自分に心当たりのあるメールかどうか確認しましょう。多少手間かもしれませんが、英語の文面も翻訳して確認しておくことをおすすめします。

【特徴2】URLのドメインに違和感がある

本文中に記載されているURLのドメインに違和感があるメールも要注意です。

たとえば「amazonのドメインっぽいけど少し違う」とか「全く見慣れないドメインが記述されている」ケースなどです。これらは正規のサイトになりすましたフィッシングサイトのURLである確率が高いでしょう。

これらのメールには多くの場合、URLが記載されており、リンク先で個人情報やクレジットカード番号などを入力するフォームがあり、それらの情報の窃取を目的としています。

ドメインについては、下記の記事もご参照ください。

【特徴3】内容が嘘くさい・怪しい

本文中に書かれている内容が嘘くさい・怪しいメールは迷惑メールの確率が高いです。

たとえば「必ず儲かります!」とか「きれいな女性と確実に出会える!」などは要注意です。このケースでも、本文中にURLが記載されていることが多く、リンク先で個人情報やクレジットカード番号などを窃取されることがあります。

【特徴4】緊急事態を想定しているメール

「あなたのアカウントがロックされました」や「パスワード情報が漏洩しています」などの緊急事態を思わせるような文面のメールも迷惑メールの恐れがあります。

このようなメールを受信すると動揺するかもしれませんが、冷静になりましょう。文面をよく読んで、しっかりとした日本語になっているか、信頼できる送信元から送られているか、本文中のURLに不審な点はないか、などを確認すべきです。

迷惑メールを減らす方法

迷惑メールは前述した特徴を持つことが多いのですが、これらの迷惑メールはどうすれば減らせるのでしょうか。具体的な方法を解説します。

迷惑メールフィルターを活用する

メジャーなメールソフトやWebメールにはデフォルトで迷惑メールフィルターが搭載されているので、積極的に活用しましょう。

迷惑メールに特有なルールがあれば、それを学習させることで、フィルターの精度を高めることができます。
学習させるといいますが、迷惑メールを受信するたびに「迷惑メールフォルダーに移動する」という作業を繰り返すだけなので、それほど難しくありません。

セキュリティ対策ソフトを導入する

マルウェアが添付されている迷惑メール対策として効果的なのが、セキュリティ対策ソフトの導入です。ソフトによっては、メール受信時に自動的にウイルススキャンを行い、メールからマルウェアが含まれた添付ファイルを取り除く機能があります。

また添付ファイルがそのままの場合は、添付ファイルを個別にウイルススキャンすれば、マルウェアかどうか判別できます。

メルマガなどに登録しすぎない

ソフトウェアをダウンロードした時や、新しいサービスに契約した時などに、メールマガジンに登録させられることがありますが、本当に必要なもの以外は登録を避けた方が良いでしょう。

このような状況で登録されたメールアドレスが、本来の目的とは異なる、スパムメールの送信先リストに加えられることがあるからです。

重要なメールを見落とさないためにも、不必要なメールの受信は極力避けた方が無難です。

参考

  • https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/index.html(2023年6月15日確認)
  • https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/cb_mail07.html(2023年6月15日確認)
  • https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=15985(2023年6月15日確認)