【無料?有料?】WordPressのテーマの選び方を解説【どのテーマが良いの?】
WordPressテーマのよくある質問
これからWordPressでアフィリエイトサイトを構築したり、ブログで広告収入を得たいと考えたりしている方から「WordPressのテーマはどれを選べばいいの?」という相談を受けることがよくあります。
中には「どのテーマを使えばアクセスが増えるの?」という質問をいただくことがあります。
最近では副業でアフィリエイトサイトやブログを始めようとする人も多く、本格的に始めるのであればWordPressを使おうと、多くの方がWordPressを利用しているようです。
確かにネットで「テーマを変えただけでアクセスが増加した!」というようなブログ記事を見かけることはありますが、本当にそのようなことがあるのでしょうか?
今回はネットの噂に惑わされないWordPressのテーマ選びを解説していきます。
アクセス数増加のメカニズム
SEOの基本
まずSEOの基本、つまり「どうやったら検索順位が上がり、アクセスが増えるか」を押さえていきましょう。
SEOに関しては様々な情報がありますが、まとめると2つの要素に分けられます。
- プラス要素
…どれだけ良いコンテンツ(記事)を作っているか - マイナス要素
…Webサイトにエラーはないか、表示速度に問題がないか等
SEOのプラス要素
現在のところ、検索エンジンと言えば「≒Googleの検索エンジン」というような状態です。
そのGoogleはユーザーにとって最良の情報を提供しようと、日夜検索エンジンを改良しています。
よくSEOの記事で見かけるように、Googleは”Content is King”をモットーに、Webページにどのような情報があるかをランク付けの最も重要な指標としています。
以前は「リンクとして貼られているサイトが多ければ多いほど検索上位に上がる」という状況もあり、何のコンテンツもないWebサイトをたくさんつくり、検索順位を上げたいWebサイトへのリンクを貼るというテクニックが通用したこともありました。
しかし、現在では意味もないのにリンクを貼り付けられすぎたサイトはGoogleの検索エンジンから良くないWebサイトという認識をされ、逆に検索順位を低下させてしまいます。
このようにGoogleの検索エンジンの不興を買って検索順位を落としてしまうことを「ペナルティ」と言いますが、それはGoogleの気分で決まっているのではなく、「最良のページを提供したい」というGoogleのポリシーに沿ったものです。
そして2021年現在、Webサイトの運営側でコントロールできて、検索順位に影響する明確な加点要素はコンテンツぐらいしかありません。
そのため、基本的に検索順位があがり、アクセス数が増えるかどうかは「良いコンテンツを作っているかどうか」にかかっているという認識は持っておかなければなりません。
SEOのマイナス要素
検索順位に影響するプラス要素はほぼほぼコンテンツだけだというお話しをしてきました。
しかし、それだけで検索順位は決まるものではなく、ここから様々なマイナス要素がチェックされます。
このマイナス要素は挙げていくときりがないため、WordPressのテーマに関係ある項目だけを見ていきましょう。
Webサイトのエラー
テーマ選びの際に注意しなければならないのは、そのテーマにエラーがでていないかどうかです。
WordPressのプラグインが何もいれられていない状態で、ChromeでWebサイトを表示させ、Ctrl+Shift+I(macOSではCommand + Option + I)を押します。
そうすると、Webサイトの検証画面が表示されます。
さまざまな項目が表示されていますが、この中で「Console」のタブを選びます。
もし何もエラーがなければ、画像1のように、いくつかメッセージが表示されるだけです。
しかし、エラーがある場合は画像2のように×印とともにエラーの内容が表示されます。
これらのエラーは直接的・間接的に検索順位を下げていきます。
そのため、これからWordPressでどんどん記事を投稿していこうという場合は、こうしたエラーの無いテーマを選ぶことが大切です。
コアウェブバイタル
最近ではGoogleが提唱する「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」も検索結果に影響を及ぼしています。
この内容を簡単にまとめると、ページの読み込み速度、入力可能になるまでの時間、画面内のコンテンツのズレのことです。
このコアウェブバイタルはGoogleが提供するPageSpeed InsightsにURLを入力するだけでチェックができます。
難しいことはさておき、注目すべきはラボデータの部分で、この中に三角マークで警告がでていないかを確認します。
残念ながらWebサイトを運営していく中で、広告を掲載したり、WordPressのプラグインを導入したりしていくと、緑色のマル印の良い状態を維持していくのは難しく、いくつかの項目が黄色い四角印の「改善が必要」のレベルになってしまうことはあります。
黄色レベルでは検索順位に顕著な影響は見られないものの、赤い三角印の警告が1つでも表示されてしまうと、著しく検索順位を下げられてしまいます。
そのため、気になるテーマがあれば、このPageSpeed Insightsでチェックし、警告が発生しないかどうかをチェックしておくとよいでしょう。
スマートフォン対応
あとは最近対応していないことがめずらしくなりましたが、スマートフォン対応をしているテーマかどうかも、WordPressのテーマを選ぶ際には気を付けておきましょう。
WordPressのテーマ選び
ここからは上述のSEOの基本を踏まえて、WordPressのテーマの選び方をお話ししていきます。
SEOのマイナス要素はないか?
WordPressのテーマを選ぶ最大の基準は、これまでお話ししてきたSEOのマイナス要素がどれだけないかです。
できればこれまでお話ししてきたマイナス要素が0であることが望ましいです。
無料と有料のどちらがよいか?
よくある質問で「無料のテーマでもいいですか?」「有料にしたほうがいいですか?」というものがあります。
正直なところSEOのマイナス要素がないのであれば、無料でも有料でもどちらでも構いません。
しかし、有料であればサポートが手厚いため、テーマに異変があったときの問い合わせ先があるのは心強いです。
WordPressはWordPress本体のバージョンアップでテーマにエラーが発生するということが少なからずあります。
無料のテーマの場合、そのエラーに対応するのかどうか、対応するとしたらいつやるのかが不明瞭なことがあります。
しかし、有料のテーマであれば、その作成元に問い合わせ、エラー対応の状況を知ることができます。
サポートの程度もテーマの販売会社で違ってくるので、サポート体制を購入の目安にしてもよいかもしれません。
よかったWordPressテーマ
ここからは実際にPromapediaを運営するSSAITSが過去に使ってみてよかったWordPressのテーマをご紹介していきます。
Luxeritas
Luxeritasはラテン語で「光速」という意味があるらしいのですが、その名前の通り、ページの表示が速いWordPressテーマで、無料のテーマでここまで性能がよいものは他にありません。
機能が多いシステムは表示が遅くなるのが普通なのですが、Luxeritasは快速を維持してくれます。
1点問題があるとすれば、それはデザインがあまり流行のものではないことです。
もちろん、HTML・CSSの知識があれば、デザインも簡単に変えることができるのですが、こうした知識がない場合はLuxeritasそのままのデザインを使わなければなりません。
SANGO
次は有料テーマのSANGOです。
SANGOはWebデザインの分からないことを検索した時にヒットする「サルワカ」を運営している会社が制作しており、温かみのあるマテリアルデザインが特徴的です。
コアウェブバイタルに問題もなく、Q&Aページもしっかりと用意されているので、全くの初心者でも簡単にきれいなWebサイトが得られます。
ネックはやはり有料であることと、テーマを自分でWordPressに入れなければならないことです。
テーマの導入をクラウドワークスやランサーズなどのソーシャルソーシングで依頼する場合は、その費用も必要であるため、初期投資が必要なことは認識しておかなければなりません。
WordPressのデフォルトテーマ
もし「難しいことはわからない。けど、アフィリエイトサイトを運営してみたい!」というのであれば、あまり難しいことを考えず、WordPressのデフォルトのテーマを使うことをおすすめします。
WordPressでは「Twenty Twenty」や「Twenty Twenty-one」というように、毎年のようにテーマをリリースしています。
これらのテーマは最もエラーが少なく、何かWordPressに問題が発生した時に「まずはデフォルトのテーマに戻してみて確認する」という工程が生まれるほどに信頼性が高いです。
まずは最も信頼性の高いWebサイトで記事を投稿していき、アクセス数が増えてから次の手を考えるのでも遅くはないでしょう。
問題のないテーマを選ぶ
今回はWordPressテーマの選び方を解説してきました。
冒頭で紹介したように、ネットでは「テーマを変えただけでアクセスが増加した!」というような記事を目にしますが、これは「問題のあるテーマから問題のないテーマに変えたから、検索順位が改善された」というだけで、あるテーマにしたからといって無条件でアクセスが伸びるというわけではありません。
これからアフィリエイトサイトやブログを運営していこうという場合は、「Contents is King」を念頭に置いて、あくまで大切なことはコンテンツだということを認識し、問題のないテーマを選ぶことが大切です。