STDC(See・Think・Do・Care)とは何か?顧客行動を考えるフレームワークを解説
STDCをご存知ですか?
STDCとは顧客行動を考えるフレームワークの1つです。
STDCの名前は“See“、"Think"、"Do"、"Care"の頭文字からきていますが、これらの単語を直訳すると「見る」「考える」「実行する」「ケアする」となります。
業務改善に用いるPDCA(Plan Do Check Action)に似た言葉ですが、STDCはマーケティングの顧客分析に使用する改善サイクルです。
顧客分析、とくに顧客行動を考える際は「カスタマージャーニーマップ」を作成していきます。
カスタマージャーニーマップとは簡単に言うと、顧客がどのような行動をとりながら商品・サービスを購入するかをまとめた図です。
このカスタマージャーニーマップの作成の際にもSTDCはフレームワークとして役にたってくれます。
STDCの使い方
実際にSTDCを使ってみましょう。
STDCでは以下のような行動をとっていきます。
See(見る) | ターゲットとなる顧客の行動を観察する。 |
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Think(考える) | ターゲットとなる顧客の行動を考える。 |
Do(実行する) | 考えた計画を実行する。 |
Care(ケアする) | ターゲットのその後の動向を見守る。 |
例えば洋服屋さんを経営しているのであれば、下記のような手順でSTDCを進めていきます。
See(見る) | ターゲットとなる顧客がどんな洋服を着ているかチェックする。 |
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Think(考える) | ターゲットとなる顧客はどんな洋服を求めているか考える。 |
Do(実行する) | 実際に洋服を販売してみる。 |
Care(ケアする) | 洋服を買っていった顧客のその後を観察する。 |
大切になってきたCareというアクション
STDCは聞きなれない言葉ではありますが、アイデアとしてはPDCAなどと大差ないものです。
その中にオリジナルのアイデアがあるとすれば、なんといっても“Care"の存在でしょう。
顧客満足の向上のためにも、昨今の商売は売って終わりではありません。
むしろ商品・サービスが売れた後ほど顧客の動向に注意していかなければなりません。
STDCというのはそうした世相を反映したフレームワークであるといえましょう。