サイトマップとは何か?サイトマップを作成するメリットと作成方法を解説
サイトマップの概要
サイトマップとはサイト構成とも呼ばれ、Webサイト全体の情報を階層的に整理する際に活用する図解のことをいいます。
Webサイトには、企業情報ページ、商品紹介ページ、お問い合わせページなど、様々なページが用意されています。そのため、どのようなページをどれだけ制作するのかを整理する際に、サイトマップが利用されます。
サイトマップの書き方は様々ですが、樹形図のようにツリー構造で描く場合や、Microsoft社のExcelなどを使って表組で示していく場合があります。
ツリー構造のサイトマップは視覚的にサイトの構造を把握しやすいものの、Webサイトのページ数が多いと非常に見づらくなってしまいます。
一方で、表組としてサイトマップを作成した場合は、大量のページを描いても見やすさがありますが、Webサイトの構造に慣れていない人からすると、何を書いているのか今一つ理解しにくいものになってしまいます。
サイトマップはWebページとして掲載することで、Webサイトを訪れたユーザーへの案内を助けることができます。
ただし今回はWebページとしてのサイトマップではなく、資料としてのサイトマップについてお話ししていきます。
サイトマップの必要性
ここからはサイトマップを作成するメリットについてお話ししていきます。
サイト制作前にイメージを共有できる
Web制作会社として制作業務を請け負っている場合、お客様と「どのようなページが含まれているか?」という情報共有は必ずしておくべきです。
この情報共有が上手くできていない状態で制作を進めてしまうと、双方間での認識の違いが起こり、修正回数が増えてしまいます。
修正回数が増えるほど、作業が増えてしまい、人件費などが多くかかり、プロジェクトで利益が出なくなるなどのトラブルにもなりかねないので注意が必要です。
サイトマップを作成し情報共有をしていれば認識の相違によるトラブルを減らすことができます。
また、依頼者側でサイトマップを作成できるのであれば、発注の前にあらかじめ用意し、Web制作会社に渡すことで、より正確な見積を得ることが期待できます。
サイト構造全体を把握できる
数ページ程度のWebサイトであれば、サイトマップを用意しなくても良いかもしれません。しかし、Webサイトのページ数が増えてくると整理が難しくなり、必要なページが抜け落ちるなどのトラブルを引き起こしてしまいます。このようなトラブルを未然に防止するためにも、サイトマップが役立つのです。
プロジェクトメンバーと意思疎通がしやすくなる

Web制作には、ディレクターをはじめ、コーダーやWebデザイナー、プログラマーなど多くの人達が関与します。どこのページの制作をしているのか、あるいはどのような問題があるのかを共有し合うことで、プロジェクトを円滑に進めることができます。
例えば先ほど紹介したExcelで作成したサイトマップでは、備考欄にメモ書きをしています。
このようにサイトマップに一工夫するだけで、チームとしての作業が進めやすくなります。
このように、ページが一覧で確認することができるサイトマップは、情報共有に役立つ資料の1つとなり、プロジェクト・メンバー間の意思疎通をスムーズにする効果があります。
サイトマップの作成手順
次に、Webサイト制作に必要不可欠なサイトマップの作成手順を覚えておきましょう。
1.必要なWebページの情報を書き出す
サイトマップを作成していくにあたって、まず行うのは必要と思われるページを洗い出していくことです。
例えば、社長メッセージ・会社概要・商品Aの説明・商品Bの説明・商品Cの説明・お問い合わせなど、必要と思われるページを洗い出していきます。
この作業を行う際はブレインストーミングなどを使い、チーム・メンバーでアイデアを出していくとよいでしょう。
ブレインストーミングについては、以下の記事もご参照ください。
2.Webページをカテゴリ別に分類する
ある程度のコンテンツを出したら、コンテンツをカテゴリ別に分類していきましょう。
例えば「商品Aの説明や商品B、商品Cの説明については『商品について』というカテゴリーに分けられる」「会社概要と社長メッセージは『会社について』というカテゴリーにまとめられそう」などという形で進めていきます。
このような作業を行う上では、KJ法が役に立ちます。
KJ法はカードや付箋にブレインストーミングで出てきたアイデアを書いていき、カテゴリー分けを行う手法です。
今回のように、Webページをグループ分けしていく際に最適な手法であるといえます。
このKJ法については、以下の記事もご参照ください。
3.ページの階層を決める
カテゴリ別に分類したコンテンツを参考にしながら、サイトマップを作成していきましょう。
Webサイトのサイトマップを考える上では、わかりやすくカテゴリー分けしつつも、階層を深くし過ぎないようにすることがポイントです。
階層を深くし過ぎてしまうと、Webサイトを閲覧している人が、目的のページに辿りつくまでに何回もクリックしなければならず、使い勝手の悪いWebサイトになってしまいます。
そのため、サイト閲覧者の立場を踏まえて、Webサイトは3~4階層程度にまとめておきましょう。もちろん、サイトの規模によっても階層は変わってきますが、基準値として意識しておくと役立ちます。

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