Linter(リンター)とは何か?

Linterの概要

Linterとは、プログラミングにおける解説ツールの大まかな総称です。
「Lint」という解析ツールの名前に由来し、現在では解析ツールの総称となっています。

解析ツール「Lint」

Linterの元となったのはLintと呼ばれるプログラムの静的解析ツールです。
ほとんどのソースコードは機械語に変換する必要があるため、「コンパイラ」による翻訳チェックが行われます。
しかしコンパイラはあくまで言語の仕様や構文の規則に則ったバグを返すのみであり、それ以上詳細なチェックを行いません。
コンパイラより厳密なチェックを行うためのツールがLintです。

Lintは規則的な視点だけでなく、意味的な視点からもコードのチェックを行います。例えば、以下の内容もLintはチェックしてくれます。

  • 型が一致しない関数の呼び出し
  • ソースコード内に未使用の変数が存在する
  • ソースコード内に初期化されていない変数が存在する

これらの処理は、コンパイラは基本的にバグとして扱いませんが、実行時に不具合の原因となる可能性があります。
Lintは上記のような「潜在的にバグとなりうるかもしれないソースコード」も警告を行います。

「Lint」はもともとツール名でしたが、上記のように「Lintによってチェックすること」自体を「Lint」と呼ぶ流れが生まれました。
その結果、「Lintを行うこと」と「Lintのツール」を明確に区別するため、「Lintのツール」を「Linter」と呼ぶようになりました。

最初期の「Lint」はC言語のツールでしたが、現代ではPythonなどメジャーな言語のほとんどにLintを行うツールが存在します。
そのため現在では「Lint」「Linter」はツールの一般名・総称として捉えられています。

Linterを使用するメリットには以下のようなものがあります。

複数名で開発する時

複数の技術者で開発する時、問題になるのがコードの書き方の統一です。
Linterには構文をチェックし整える機能があるため、Linterを導入することで、最低限の規約のみ設けて後はLinterに統一を一任できます。
ある程度構文の統一が保障されるため、コードレビューの労力を削減しやすくなります。

個人で開発するとき

個人で開発する際も、Linterはインデントや改行を整えるツールとして活躍します。
また他者のコードを使用したり参考にするとき、Linterで整形することで、自分の読みやすい形に整えることが可能です。

Linterは構文を整える機能もありますが、ソースコードを整形するツールとしては「コードフォーマッタ」の方がより長けています。
開発環境に合わせてLinterとコードフォーマッタを適宜導入することにより、あらゆる開発をサポートしてくれるでしょう。

参考