WordPressと他のブログでは何が違うの?なぜ多くのブログがWordPressを使っているのかを解説
WordPress以外のブログって何がある?
ブログなどのWebサイトを構築するのに、現在広く使われているのがWordPressです。
W3Techsの調査によると、世界中のWebサイトの43.2%がWordPressで構築されており、Webサイトの管理システムであるCMSとしてのシェアは2023年6月19日現在で63.1%にも上ります[1]https://w3techs.com/technologies/overview/content_management。
しかし、インターネット上にはWordPress以外のCMSも数多く公開されており、また多くのブログサービスも展開されています。
このようにユーザーにとって多くの選択肢があるのにも関わらず、なぜWordPressはこれほどまでに支持されているのでしょうか。
今回の記事では、WordPress以外のブログについて簡単に解説し、それらの特徴をふまえてWordPressが多くのユーザーに使われている理由を解説していきます。
無料ブログ
お金をかけずにブログを始めたい方にとって、真っ先に候補にあがるのが無料ブログでしょう。はてなブログやlivedoorブログ、アメブロなどは無料ブログの代表格です。
メールアドレスなどを使って登録するだけで、すぐに使えるようになるのも無料ブログの大きなメリットです。
WordPressと無料ブログの違いを以下の表にまとめました。
WordPress | 無料ブログ | |
---|---|---|
デザイン | テンプレートが豊富であり、HTMLやCSSの知識があればこだわりのデザインも可能。 | テンプレートはあるが、選択肢が少なく、詳細なカスタマイズは困難。 |
機能 | プラグインやPHPプログラミングにより高度な機能追加も可能。 | 無料ブログ運営者が標準で提供している機能のみ使用可能。 |
セキュリティ | ユーザーが多いためサイバー攻撃の標的になりやすい。脆弱性解消のためのバージョンアップなどを自分でやる必要がある。 | セキュリティ対策は無料ブログ運営者が行うため、ユーザーがやることは少ない。 |
収益性 | アフィリエイト利用の制限がなく収益性は高い。 | 商用利用の禁止あるいは一部制限されていることがあり、収益性は低い。 |
手軽さ | サーバーやドメインの契約からWordPressのインストールなど手間がかかる。 | 会員登録すればすぐに使える。 |
コスト | WordPress本体は無料だが、サーバーやドメイン代が必要。 | 基本無料だが有料プランもある。 |
独自ドメイン | 使える。 | 対応していないことが多い。 |
メンテナンス | 本体、テーマ、プラグインのバージョンアップは自分で行う。 | ユーザーがやることは少ない。 |
WordPressと無料ブログには表のような違いがあります。一言でいうと、自由度が高いが難しいのがWordPressで、自由度は低いが手軽に使えるのが無料ブログということになります。
note
無料ブログのようなサービスで「note」というものがあります。
noteとは「クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム」です。
イメージとしては無料ブログにSNSの機能を追加したようなもので、有料の記事を公開できるのが特徴の1つです。TwitterやInstagramのように記事にハッシュタグを付けることもでき、タグをたどっていくことで、他のユーザーの記事を巡回することもできます。
Movable Typeなどの他のCMS
冒頭で述べたとおり、WordPressはCMSであり、CMSとはWeb制作の知識がなくても、Webページの公開や編集ができるシステムのことです。
このようなCMSには、WordPressのほかにも、Movable TypeやbaserCMS、Concrete CMSなどがあります。
しかしながら、WordPressに比べるとこれらのCMSはユーザーが多くなく、特別な理由がない限り積極的に導入することはないでしょう。他のユーザーのようにブログやWebサイトを運営したいのであれば、WordPressを利用するのが無難な選択と言えます。
WordPressが多くのユーザーに使われている理由
WordPress以外のブログについて解説してきましたが、やはり今、ブログを含めたWebサイトを制作するのであれば、WordPressが一番の候補となります。WordPressはなぜ多くのユーザーに使われているのでしょうか。
その理由を解説します。
専門的な知識なしで情報発信できる
ブログに限らずWebサイトを運営するためには、HTMLやCSSなどの専門的な知識が必要でした。しかし、WordPressを使えば管理画面から文章を入力して投稿ボタンをクリックするだけで、簡単に情報発信できます。
このように情報発信が手軽にできることは、WordPressを含めたブログサービスが広く使われている大きな理由と言えるでしょう。
デザインや機能のカスタマイズが簡単
WordPressでは、デザインのカスタマイズは「テーマ」を使い、機能の追加は「プラグイン」で実現できます。これらは管理画面から簡単にインストールや更新ができます。
多くの無料ブログでは、デザインや機能のカスタマイズには制限があります。しかし、WordPressの場合、世界中のエンジニアによって、PHPのプログラムをそのままテーマやプラグインに実装できるので、非常に高いカスタマイズ性があります。
このような特徴により、無料ブログでは実現できないようなデザインや機能のカスタマイズが可能となっています。
独自ドメインで運営できる
レンタルサーバーを使えば独自ドメインで運営できるのもWordPressの大きなメリットでしょう。
独自ドメインでブログを運営するということは、言い換えると一国一城の主となるようなものです。同じドメインに自分以外のユーザーがいない状態で運営できるので、SEOにおけるドメインの評価も完全に自分のものにすることができます。
既にユーザーが多くいる
冒頭で紹介したように、WordPressは世界で最もユーザーが多いCMSです。ユーザーが多いということは、情報も多いということです。
トラブル発生時の解決策や、テーマやプラグインのカスタマイズ方法など、必要な情報がインターネット上で既に公開されていることが多々あります。
もちろん、WordPressを使って自分からお役立ち情報を公開することもできます。誰からも強制されることなく、かつ無償で情報発信して、誰かの役に立つ情報を提供できることは、インターネットが誕生してから続いてきた文化そのものと言えます。
商用利用が可能
無料ブログとは異なり、WordPressは自分で契約したレンタルサーバーを使って独自ドメインで運用します。そのため、煩わしい利用規約がないため、自由に商用利用ができます。
Googleアドセンスやアフィリエイト広告のバナーなども自由に貼り付けられるため、ブログを使って自由に収益を上げることができます。
アフィリエイターの多くがWordPressを使っているのも、このようにWordPressが商用利用可能であることも大きな理由の1つです。
突然のアカウント停止などがない
無料ブログでは利用規約違反などの理由で、突然アカウントが停止されることがあります。このようなアカウントの停止は、たとえ悪意がなかったとしても、機械的に行われることがあり、やっかいなものです。
もし大きな収益を上げていたブログがアカウント停止されてしまったら、生活にも大きな影響を与えてしまうでしょう。
しかし、レンタルサーバーと独自ドメインで運用しているWordPressの場合、このようなアカウント停止につながるような利用規約はありません。レンタルサーバーと独自ドメインの料金だけ支払い続ければ、永久的に運営できます。
もちろん法律に違反するようなことはできませんが、アカウント停止のリスクを気にせずブログを運営できるのも、WordPressのメリットの1つです。
参考
- https://www.xserver.ne.jp/blog/wordpress-vs-freeblog/(2023年7月19日)
- https://tcd-theme.com/2018/05/difference-between-free-blog-and-wordpress.html(2023年7月19日)
- https://lolipop.jp/media/wordpress_or_note/(2023年7月19日)
- https://webst8.com/blog/affiliate-blog-comparison/(2023年7月19日)
- https://makusan.jp/blog/wordpress-merit/(2023年7月19日)