仮想デスクトップ(拡張デスクトップ)とは何か?ショートカットキーとおすすめのフリーソフトを解説
「仮想デスクトップ」は、大きく2種類に分類されます。ひとつは、WindowsなどのOSの拡張機能、もうひとつは、サーバー等にデスクトップ環境を構築して、遠隔操作を可能とするVDIです。
本記事では、OSの拡張機能である仮想デスクトップを使った業務効率化の方法を紹介します。
拡張デスクトップとは
拡張デスクトップは、WindowsやmacOSなどのOSの拡張機能であり、目的や用途別に複数のデスクトップを作成し、画面を切り替えながら作業できる機能のことです。
この作成されたデスクトップを「仮想デスクトップ」と呼びます。
仮想デスクトップのショートカットキー
仮想デスクトップに関するショートカットキーは以下のとおりです。
新しい仮想デスクトップの作成 | Win + Ctrl + D |
表示されている仮想デスクトップの削除 | Win + Ctrl + F4 |
仮想デスクトップの切り替え(←で戻る、→で進む) | Win + Ctrl + ← or → |
タスクビューの表示 | Win + Tab |
WinはWindowsキーを意味する
上記のとおり、仮想デスクトップはWin + Ctrl + Dで簡単に作成することができます。
複数の仮想デスクトップを表示させていると、どの画面で作業をしていたのかがわからなくなることがあります。
その場合は、Win + Tabでタスクビューを表示させ、その画面から作業していた仮想デスクトップを探すとよいでしょう。

仮想デスクトップのメリット
拡張デスクトップを活用することで以下のようなメリットが得られます。
- 複数の業務を並行して行う場合の作業効率を上げられる
- 1つの画面しかなくても、マルチディスプレイのような使い方ができる
モニターが1つしかない場合、1つのデスクトップ画面にすべての顧客の案件やタスクが表示され、仕事がし辛いということがあります。
そのような時でも、仮想デスクトップを使うことによって、顧客や案件、タスクごとにデスクトップを分けるという運用が可能です。
最近では急なビデオ会議も多いため、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議の画面共用と作業用にデスクトップを分けるのもおすすめです。
仮想デスクトップをさらに使いやすくする方法
仮想デスクトップは、Windows10以降標準で搭載されています。基本のデスクトップだけでも利用するメリットは十分ですが、別のツールと組み合わせることで、さらに便利な使い方が可能です。
以下では、仮想デスクトップを使いやすくするフリーソフトを紹介します。
Windows 10 Virtual Desktop Enhancer
Windows 10 Virtual Desktop Enhancerを使うことによって、仮想デスクトップに番号をつけ、現在開いているデスクトップの番号を表示できます。
どのデスクトップで作業しているのかがわかるため、作業時の混乱を防ぐことが可能です。また、デスクトップ切り替え時のショートカットキーを変更することも可能です。
Windows 10 Virtual Desktop Enhancerは下記のGithubページからダウンロードすることができます。
X-Mouse Button Control
仮想デスクトップは通常、キーボードを使って切り替えます。X-Mouse Button Controlと、5ボタン以上あるマウスがあれば、仮想デスクトップをマウスのボタン操作だけで切り替えることが可能です。
X-Mouse Button Controlは下記ページからダウンロードすることができます。
Podesk
Podeskは、マウスのカーソル移動だけで仮想デスクトップを切り替えられるツールです。このツールをインストールすると、デスクトップ左右へマウスカーソルを移動するだけで、仮想デスクトップを切り替えられます。マウスのボタンをクリックする必要がないのが特徴です。
Podeskは下記ページからダウンロードすることができます。
SylphyHorn
SylphyHornを使うことによって、[Ctrl]+[Alt]+[Win]+左・右キーを押すだけで、アクティブなウィンドウだけを隣の仮想デスクトップへ移し、その仮想デスクトップへ切り替えることが可能です。デスクトップ上が乱雑になってきた際に、それぞれのウィンドウを新しい仮想デスクトップに移動させることで、デスクトップ上の煩雑さが解消されます。
SylphyHornは下記ページからダウンロードすることができます。