【報告書に使える】アンケート結果のグラフへのまとめ方

2020年7月3日

意外と迷うアンケート結果のまとめ方

アンケート結果のグラフへのまとめ方のイメージ画像

ビジネスでは様々なアンケートを扱っていきます。顧客満足度を把握する際には、実際に顧客にアンケートをとるのが常ですが、そのデータの表現方法にお困りではないでしょうか。

今回はいざアンケート結果をまとめようとした時に「どうやってアンケート結果をまとめたらよいんだろう」となってしまった方に向けて、アンケート結果をまとめる時に使えるグラフをご紹介していきます。

アンケート結果に使えるグラフ

マトリックス図(表組)

マトリックス図

アンケート結果の表現方法として最もシンプルかつ使いやすいのが、マトリックス図です。マトリックス図とは、単純に言えば「表組み」のことで、アンケートの項目ごとに
マトリックス図を使用すれば、アンケート結果を表す項目が多くても情報が見やすいのが特長で、下手に凝ったグラフを作成するよりもわかりやすい表現方法になります。
これからいろいろとアンケート分析の表現方法を紹介していきますが、結局どれを使ってよいのかわからないというときは、マトリックス図で表していれば大きなトラブルはないでしょう。

棒グラフ

棒グラフ

棒グラフはマトリックス図と並んでスタンダードなデータの表現方法です。
棒グラフではある基準に従って、各項目の数値を掲載していきます。棒グラフのメリットは、絶対数だけでなく、割合などにも柔軟に表現できることで、あらゆるアンケートデータをグラフ化することができます。
棒グラフには縦に棒を伸ばしていく書き方と、横に伸ばしていく方法がありますが、アンケート結果をまとめる場合は項目が多いため、横に伸ばしていく表現方法を選ぶとよいでしょう。横に棒を伸ばすことによって、縦方向に項目を増やすことができるため、報告書などにまとめやすくなります。

円グラフ

円グラフ

単一の質問に対して、複数の回答がある場合に有効なのが円グラフです。
よくあるアンケートが「このサービスに満足していますか」という問いかけに対して、 「とても満足している・満足している・どちらでもない・不満・とても不満」という複数の回答が用意されており、その回答の割合を表現するときに円グラフを用います。

レーダーチャート

レーダーチャート

レーダーチャートは円グラフと見た目は似ていますが、円グラフが割合を表現しているのに対し、レーダーチャートは特定の基準で複数の項目の数値を比較することに優れています。
例えば国語・算数・理科・社会・英語の5教科の点数をまとめたり、体力測定の数値がレーダーチャートでまとめられているのを見たことがある人は多いかと思います。
このように同一の基準で複数の項目を比較するときにレーダーチャートは役に立ちます。

散布図

散布図のイメージ画像

散布図はアンケート項目間の関係を発見するときに使用されます。
例えば、「あなたがこのサービスに点数をつけるとしたら何点ですか?」という項目の点数と他の項目の数値を散布図で表現することにより、両者の間に何か関係がないかを確認することができます。

一工夫必要 けれども面白い表現方法

ワードクラウド

ワードクラウド

ワードクラウドは出現する単語を出現頻度や種類に応じてデザインし、形作ったものです。
ワードクラウドを作成するには専用のツールが必要になりますが、視覚的に大まかな傾向を把握でき、ユニークな表現でもあるので、プレゼン資料などに使うと面白いかもしれません。

階級区分図

階級区分図

階級区分図とは、統計数値に合わせて色調を塗り分けたものです。地理的な情報と組み合わせてアンケート結果を表現する場合、階級区分図は有効な手段です。
例えば2020年に世界的に問題となったコロナの感染を表す際、階級区分図をよく目にしたのではないでしょうか。階級区分図で感染者の多寡を示せば、自分たちがいる場所の状況が瞬時にわかります。
このように、地理的情報が強い意味を持つ場合、階級区分図を作ってみると有用なグラフを作ることができます。

アンケート結果のまとめでは折れ線グラフはあまり使わない(?)

折れ線グラフ

折れ線グラフは棒グラフや円グラフとともに、よく使用されるグラフではありますが、アンケート結果をまとめる際にはあまり使用されないかもしれません。
折れ線グラフは時系列データをまとめるときには、時間の変化にともなう数値の変化が表現できて有用ですが、アンケートではある時点のデータをまとめることがほとんどです。
そのため、他の分析では折れ線グラフは多用されますが、アンケート結果のまとめでは、あまり折れ線グラフは見かけません。

どこまでデザイン性を追求するか

3Dグラフ
どれだけデザイン性を追求しても、3Dのグラフを作るのはおすすめしません。

アンケート結果をどのくらいデザイン性に富んだグラフにしていくかは、その用途によって異なります。
例えば、研究結果の報告書に使用するグラフであれば、Microsoft社のExcelで作成するようなシンプルながらも誤解を生じさせない表現方法をとる必要があります。
しかし、プレゼン資料や広告に打ち出すデータであったりすると、データのわかりやすさもさることながら、視覚的にインパクトの強い表現が求められることもあります。
どのくらいデザインに凝っていくかは、どこにそのデータを掲載するかに影響されるので、用途によって対応方法を変えていきましょう。