コストベースラインとは何か?PMBOKの用語を解説

コストベースラインの概要

コストベースラインとは、プロジェクトの予算の基準です。プロジェクト進行中に実際の状況と比較する必要があるため、時間軸をベースに設けられます。
コストベースラインを「コストパフォーマンスベースライン」と呼ぶこともあります。

コストベースラインが設定されるタイミング

コストベースラインは、プロジェクトの5つのプロセス群「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・コントロール」「終結」において、「計画プロセス」で設定されます。

コストベースラインの最終的な目的は、プロジェクト進行中に参照できる基準となることです。
そのためベースラインを設定する際は、プロジェクトの個々の作業に対するコストを見積もってから計算する必要があります。

コストベースラインを設定する流れ

コストベースラインを設定する際は、あらかじめプロジェクト内の各作業のコストをそれぞれ見積もります。この場合におけるコストとは、たとえば要員や機器などの資源を指します。
各資源は扱う時期や使用期限によって予算・投入量が変化するため、プロジェクトのスケジュールを把握した上で見積もる必要があります。

個々のコストを見積もったら、それを元に全体の予算を算出します。
そして算出した全体の予算を期間ごとに配分していき、コストベースラインとします。不足の事態に備えて、ある程度のバッファを持たせることが推奨されています。

プロジェクトベースライン

コストベースラインはプロジェクトを成功させるために重要な基準です。
ベースラインにはこのほかに「スケジュールベースライン」「スコープベースライン」があります。
これにコストベースラインを加えた3つを「プロジェクトベースライン」と総合して呼びます。

プロジェクトベースラインはいずれもプロジェクトの計画プロセスで設定されます。
主要なステークホルダーに共有することもプロジェクトベースラインを設ける目的の一つです。

ベースラインの変更

計画書などとは異なり、ベースラインは原則として変更されません。
ベースラインが変更されるのは、プロジェクトが根底から変化するような事態が発生したときに限ります。
この際、ベースラインは「コンフィギュレーションマネジメント計画書」の手続きに従って変更されます。

コンフィギュレーションマネジメント計画書

「コンフィギュレーション」とは英語で「設定」を意味します。
「コンフィギュレーションマネジメント」は、一般的には「構成管理」を意味する言葉です。
日本のIT業界では「コンフィグ管理」というカテゴリとして扱われています。

コンフィギュレーションマネジメント計画書は、文書・資料類のバージョン管理の方法をまとめた文書です。
PMBOKでは明確な作成プロセスは定義されていません。