情報システム・モデル取引・契約書とは?試験にでる内容まとめ
情報システム・モデル取引・契約書とは
情報システム・モデル取引・契約書とは、経済産業省がまとめた取引・契約モデルです。
開発フェーズごとで推奨される契約形態
「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などの情報処理技術者試験では、主に開発フェーズごとに推奨される契約形態の理解が問われます。
以下、その契約形態について見ていきましょう。
企画・要件定義段階 | システム化計画 | 準委任型 |
---|---|---|
要件定義 | ||
開発段階 | システム外部設計 | 請負型 |
システム内部設計 | ||
ソフトウェア設計 プログラミング ソフトウェアテスト | ||
システム結合 | ||
システムテスト | 準委任型 | |
導入・受入支援 | ||
運用・保守段階 | 運用テスト | 準委任型 請負型 |
運用・保守 |
契約形態の説明
請負型と準委任型
請負と準委任では責任の範囲が異なります。
例えば仕事の完成義務でいうと、請負型が仕事の完成の義務を負うのに対して、準委任型では完成の義務は負いません。
また、瑕疵担保責任においても、請負型は責任を負うのに対して、準委任型は瑕疵担保責任を負うものではありません。
契約形態を変える意味
このようにして開発フェーズによって契約形態を変える意味は、例えば企画・要件定義段階ではシステム開発に必要な機能がすべて明らかになっているというわけではないため、企画・要件定義段階から開発段階までまるごと請負契約を結んでしまうと、当初のベンダー側が見積り以上の開発をしなければならないということになりかねません。
こうしたトラブルを防ぐため、要件定義が終了した後に再度見積りを行うなど、多段階的に契約を結ぶことが推奨されます。