TBD(To Be Determined)とは何か?TBA・TBCとの違いについても解説

2020年6月17日

未定・未確定・未決定を意味する TBD(To Be Determined)

TBD(To Be Determined)は、「未定」「未確定」「未決定」を意味します。
未決定の事項を指しますが、後で決める予定や将来的には確定させる予定も含まれています。
書類作成する際に、発行・公表までに内容が確定しなくて間に合わない場合に利用される専門用語です。

動画でも解説しています

TBDについては動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。

TBD(To Be Determined)が使われる場面

実際にTBD(To Be Determined)は、どのような場合に利用されるのでしょうか?ここでは、TBDが使われる場面をご紹介します。

会話

  • 「その案件に関してはTBDのため、記載しないでください。」
  • 「工程の期限に関しては、TBDということで念頭に置いておいてください。」
  • 「この仕事の詳細につきましてはTBDです。」

会話の中で使われる場面は上記の通りです。
とはいえ、日本語の場合は「未定」と言った方が早いので、あまり会話の中で使われることはないかもしれません。

英会話・英文メール

  • Please keep your schedule open for a department meeting on Thursday afternoon, but since we don’t know when the VP is arriving from Osaka yet, the exact time is TBD.(木曜日の午後に会議を開くので、予定を空けておいてください。しかし、副社長がいつ大阪に到着するのかは不明なので、会議の開始時刻は未定です。)
  • The release date and pricing of the product is still TBD at the moment.(その商品の発売日および価格は、現時点では未定です。)
  • Price and availability are still TBD.(金額と利用可否は未定)
  • Participants ? TBD.(参加者は未定)
  • Full details of the schedule is TBD.(スケジュールの詳細は未定)

以上のように、TBDは英会話や英文メールの中でこそ使用される言葉です。
“To be determined"と言うよりも幾分簡単に言ったり書いたりできるので、重宝される略語です。

資料・図解

上述の通り、TBDは英語圏を中心に使用されるものと言えるのですが、資料や図解の中では、あえてTBDという言葉を使うことがあります。
例えば、ITプロジェクトの中で、フローチャートやガントチャートを作成する際に、まだ内容が未確定である部分があったとします。
そうした時にそのまま資料や図に「未定」と書くと、仕様の記述との区別がつかなくなってしまうことがあります。
そのため、あえて「TBD」と記述することで、仕様との区別を明確にすることがあります。今日、TBDという言葉を使うタイミングというのは、こうした資料作成や作図の時が多いかもしれません。

TBD(To Be Determined)の必要性

職場でのコミュニケーションを円滑にできる

職場によって文化は異なりますが、略語を利用する職場も多く存在します。
TBDだけではなく、目標を意味するKGIや緊急案件を意味するASAPなど、IT業界には多くの略語が存在するのです。そのため、さまざまな略語を覚えておくことで、職場でのコミュニケーションをスムーズにできます。

外資系企業との取引に活かせる

外資系企業では、英語の略語が頻繁に使用されます。取引経験が浅い取引先とのメールなどでは略語の使用を控えることも多いですが、長期的な取引をしている相手とのメールでは、英語の略語が日常的に使用されているのです。
そのため、外資系企業と取引をする場合は、略語を覚えておきましょう。

信頼を得ることができる

ビジネス用語や専門用語を覚えておけば、社内・社外の方から信頼を得ることができます。
さまざまな用語があるので覚えるのは大変ですが、常に情報アンテナを張り巡らせているということを感じてもらうことができるでしょう。

文字数を減らす目的で使用される

TBDは、To Be Determinedの頭文字をとった略語です。メールの文章やチャットのコメント入力の際に、略さずに打ち込むと入力が大変で誤字脱字の原因にもなりかねません。そのため、文字数を減らす目的でも略語が使用されます。

TBDとTBA・TBCとの違い

TBDは、TBAとTBCと間違われることが多いので、それぞれの違いを把握しておくと役立ちます。

TBD
(To Be Determined)
「未定」「未確定」「未決定」
内容が確定しない
TBA
(To Be Announced)
「後日発表」
内容は確定しているが、公式発表されていない
TBC
(To Be Confirmed)
「確認中」
内容は確定しているが、最終確認が取れていない

このように、TBDとTBA、TBCは文字も似ていますし、定まらない状態を表すという意味でも非常に似通っています。
とはいえ、その細かな意味を取り違えると大きなトラブルに発展しかねないので、心配な時には再度辞書やネットで調べることをおすすめします。

参考